選択的夫婦別姓について以前から論議がなされている。私は、それは認めるべきだとずっと思ってきた。絶対に別姓、とか絶対に同姓、ということでなく、どちらでも選べることが大事だと思ってきた。

 

 私が仕事をしていた40年前は結婚したら男性側の姓を名乗った。私は結婚と同時に仕事を辞めてしまったので、不便さを感じることはなかった。 

 

 「彼の名字を名乗りたい」などと思うことは露ほどもなく、当時の成り行きに従っただけ。旧姓を名乗れないからと言って、自分のアイデンティティが失われるとも思っていなかった。大した足跡もなかったし。こだわりのない私なのだ。

「自分は自分、ちゃんとここにいるよ」

って自分自身が思っていれば、それでいい。ただ、旧姓の方が好きだけど、これも個人的見解。

 

 そうそう、私が小学生の時、若い女性の先生が突然名前が変わって、違和感があった。今までずっと

「○○先生~」

って呼んできたのに

「今日から△△先生です」

って言われても‥‥‥。10歳以下の子どもにとってはよくわからなかった。

 

 そんなことを考えたら、公には姓が変わらない方がいい。ただ、現行のシステムだと夫婦ではなく、事実婚となるようで、そこが問題をややこしくしている。早くそこが解消されればいいのに。

 

 が、もっとも根本にあるのが昔からの「イエ制度」、家族の一体感が失われることへの危惧だそうな。私はそんなことで一体感が失われるとは思えないけど、考え方は人それぞれだから、そういった意見も受け入れなければならないのだろう。

 

 ただ、子どもが関わってくるとなると私はちょっと心配。

 

 子どもに選ばせるの?

「おとうさんの名字でもおかあさんの名字でも好きな方を選びなさい」

って言われるの?それは、私が子どもだったらできないな。こだわりがないのに、自分に決定権があるってのは苦手な私。

 

 小さい子どもが

「名字なんて関係ない、それだけで家族が崩壊するなんてナンセンス」

って思えます?逆にあっけらかんと

「パパ(ママ)の名前にする~」

って決められる子もいるかもしれないが、そういう子に限って、1年後に

「やっぱり違うのがいい!」

と言い出しそう。

 

 そんな一時の笑える質問ではない。他国では両方を名乗ることが多いと聞く。日本だったら「中村小林 はるき」とか?そして、離婚したときにはどうするか?いやぁ~、結婚するときに離婚した場合のことを考える時代になったか……。そして、どっちを先に持ってくるか、細かいながらも問題になりそう。まさか1年ごとに変更するなんてありえないし。ああ、ややこしい。

 

 子ども以外の問題、二人だけの問題ならば、制度を整えた上で、なんとかお互いの大人の話し合いで解決しそうだけれど、この問題に限っては私は気になる。私は子どもの健やかで幸せな毎日を1番に考えたい。子ども自身がしっかりと選べるならそれはいい。逆に夫婦別姓を選択したお二人が、子どもが生まれたらどうするのか、別れたときはどうするのか、確固たる考えを持っていればいい。あくまでも子どもが大人になるまで、それによって不利益を被ることのないように。

 

 あれっ?これって、

「結婚しても姓を選べる……賛成、賛成、大賛成!」

って言っておきながら 私自身がイエ制度にこだわってる人間そのものってこと?

 

 こうして問題が膠着してしまうのだろうか?そうして議論ばかりが延々と続く‥‥‥。