土曜日に国立競技場でラグビー観戦をしてきた。チャレンジカップ2024、日本代表とイングランド代表の試合だ。結果は残念ながら負けてしまった。力の差は大きかった。

 

 

 やっぱり私はスポーツ観戦が好きだ。今回は私よりずっと詳しい妹が誘ってくれた。彼女は1週間後にはイギリスに戻ってしまう。姉妹での最後のお楽しみだった。

 

 その後、たまたま高校のクラスメートも観戦していたことが判明した。彼は高校時代ラグビー部で、同期の仲間とよく観戦をしているようだ。社会人も学生ラグビーも。そしてその後お決まりの「反省会」と称した飲み会をしているらしい。試合内容についてあれやこれやと語り合うのは楽しそうだ。

 

 妹も日本にいるときは、高校時代の部活仲間とお泊りやお出かけなどしているらしく、その話は興味深いし、面白い。仲間の人数が多い分だけ、話題によって専門家?がいるらしく、笑いも絶えないし、ためにもなるとのこと。美容、アルコール、推し活、歴史、料理、など話題は豊富。

 

 私も高校時代スポーツの部活だったけれど、それは個人種目だった。ダブルスや団体戦はあったものの、最終的には個人だ。一つ上の学年は男女合わせて20人と部員が多かったけれど、私たちはたったの5人。そして、同じ部員でも明らかにライバルとなる。


 一人の女性は、1年生の秋に引退した。後から聞いた話だが

「ここの部活でやっていても上達しないと思った」

と言う。彼女は個人的に練習し、大学の体育会でも続けた。


 個人だから、特に引退時期も決まっておらず、私は2年生の秋に辞めた。一方、受験が終わった後、大会に出場する子までいる。

 

 今でも現役バリバリの子もいるし、趣味程度に楽しんでいる子もいるし、私みたいにすっかり離れてしまった人間もいる。仲が悪いわけではないし、コロナ前までは飲み会もしていた。けれど、温度差があると言おうか、ベクトルが同じ方向を向くってことがずっとなかったような感覚だ。

 

 妹は、団体競技だった。高校時代のそれはやっぱり青春、って感じがしていいなあ、と思う。

「one for all all for one」

「one team」

そんなラグビー精神、スローガンが頭に浮かび、高校の部活に思いを馳せたのか。


 「おててつないで♬」

なんてつもりは毛頭ないが、1つのことにみんなで取り組んだその経験がうらやましくなったのかもしれない。


 もちろん、スポーツだけに限らず、何か本当に夢中になれるものが若いときに見つかり、それが今でも続けていられたらいい。それに関わっていられたら、最高だ。

 

 私はなんだかすべてが中途半端な気がして、ちょっと心残り……。