先日夫と外食をした際に、ある光景を目にした。
30代くらいのご夫婦と3歳くらいのお子さん。テーブルで全員各自スマホ、タブレットに夢中。お子さんは子ども椅子にしっかりと座って目を凝らしている。ユーチューブでアニメでも見ているのかな?
そうそう、今の時代、時間を問わず、どこででも動画が見られる。私が小さい時は、テレビだけだ。しかも一家に1台がやっと。録画機能もないから、その時間だけが勝負だ。20:00までは大体、私たち子どもの希望が叶ったけれど。どうしても父が
「今日はプロ野球」
と言えばそれに従うしかない。
「あまり見たくない光景だよね」
と私がコソッと言うと
「今の親はみんなアレなわけ?」
と、夫は結構大きな声を出した。
「しっ!声が大きいよ。『こういう人がいるから子育てしにくい』ってことになるのよ。私たちの時代とは違うのよ」
確かに、子どもは静かにしている。他のお客さんに迷惑をかけることもないから、親は助かる。その昔、私が親だったころは、店内をふらつく子らを追いかけ、騒ぐ子をなだめ、せっかくの外食も楽しめない。
「それなら外食しなくていいや」
という結論になることもあった。ファミレスには出入り口に子どもの興味をそそるおもちゃが売られていた。数えるほどではあったが買わされたわ。
上手に活用すればスマホ、PCなども便利だけれど、動画やゲームは中毒性がある。私たち夫婦は目が悪いので、子どもたちの目や、姿勢など、健康上の問題があると思ってどうも賛成できない。それ以前にせっかくの外食なのに会話もなにもなく、それぞれが別の楽しみ方でいいの?
この夏に息子たちが佐渡に旅行すると聞いた。なぜかというと孫次男がユーチューブで佐渡島の魅力が伝えられているのを見て、行きたくなったらしい。彼は1年生。
「へえぇ。そんなこともあるのか‥‥‥」
私は自分が2年生の夏休み明けのことを思い出した。先生が黒板におもむろに雲のような形を書いて
「これが何だか知っている人!」
と問うた。
何人かが手を挙げたけれど、当時の8歳、
「雲」
とか
「ちょうちょ」
とか
「水たまり」
がせいぜいだった。それは、「佐渡島」で、先生はその後自分がこの夏に行ってきた体験話を面白く披露してくれた。
そう、昭和40年代の7-8歳の子どもたち、少なくとも私のクラスに「佐渡島」を知っている子はいなかった。優秀なアッくんもケイちゃんもわからなかった。
今の子どもたち、どんな情報もすぐに手に入る。すごいもんだわ。でもくれぐれもパソコンやスマホなどの使い方には注意してね。

