これは勝手に私が名付けた「スイッチ高血圧症」

 

 白衣高血圧症というのを聞いたことがある。文字通り、白衣を着た方(お医者さんや看護師さん)の前で血圧を測るときだけ上がってしまうという症状。

 

 私は50歳手前辺りから、健診で血圧が高めになった。体形は背が高く、それほど太ってもいない。高校時代は60キロ定着だったけれど、今は50キロ半ばに落ち着いている。そんなこともあって、看護師さんからは

「あらっ、血圧高いわねえ。太ってないのにねえ」

と言われる。そして先生には

「薬は悩みどころだねえ」(薬に頼るほどでもないが、高め、ということらしい)

と言われながら、そのまま経過観察となっていた。

 

 3年ほど前から、原因不明の症状が出て、心療内科に通うようになった。そこでの診察の際、血圧を測るとやっぱり高い‥‥‥。先生に

「うちの病院も廊下に置いてあるけれど、よく公民館や図書館、最近はスーパーなんかにも一人で測れる血圧計があるでしょ?今度、測ってみてください」

と言われた。

 

 というわけで、そういう場所で、測ってみたんです。高い……。

「もうこれはしっかりと血圧計を購入して、測るしかない」

と思って家電量販店で手首じゃなくて、上腕式のきちんとしたものを購入した。

 

 で、私の血圧は家で測るとびっくりするような値。むしろこれは低すぎる?

 

 心療内科の先生にお伝えすると、

「beachanさんの場合は、スイッチが入っちゃうんですね」

とのこと。これ以外にも私の性格?なのか体質なのか?何か予定が入ると良くも悪くも

「よ~し!」

と力が入り、余計な緊張を生むようだ。それが原因で色んな症状が出てしまう。

 

 白衣さんの前でも自宅以外の場所でも

「さあ、血圧を測るぞ」

になるらしい。ということで、私が勝手に名付けた「スイッチ高血圧症」

 

 でも調べてみると白衣にしろ、私のようなタイプにしろ、結局は高血圧に移行することが多いらしい。さらに、日常の中でそれだけ上がったり下がったりするわけだから、普通の高血圧よりタチが悪いらしい。

 

 「白黒はっきりして!」

と自分自身に言いたい。