年に1~2回集まる友人グループがある。それぞれ独身時代からの仲間だ。年齢もほぼ一緒。当然最近の話題は、親の介護、病気、子や孫となる。が、昔の話もできて、あっという間にその時代(若かりし頃)に戻ってキャーキャー言えるところが良いところ。

 

 先日、ランチ会があった。お店が上野だったので、動物園も楽しんだ。パンダも見た。過去には箱根、那須などの旅行もあったが、最近は親の介護などにより、もっぱら日帰りの散策とランチ会だ。都内の名所、有名店、鎌倉のお寺まで足を延ばしたこともあったっけ。

 

 そして、とにかく笑う。「箸が転がっただけでおかしいお年頃」と、女子中高生を表現した言葉があるが、還暦過ぎもそうだよ。街の看板を見て、細かい字が見えないだの、漢字が読めないだの、それだけで笑う。動物の名前が、カタカナでやたら長いと、どこで区切るか、で笑う。

「フラミンゴ、足ほっそ(細い)!」

と言って笑う。やっぱり笑いはいい。

 

 その後はお食事をいただきながら、それぞれの近況が話題になる。

 

 

 

 

 

 みんなが独身の頃、誰かが心理テストのようなもの?を持ってきた。

「もしも独りで別荘に行くとき、連れて行きたい動物は何か?そしてその理由は?」

 

 それぞれが答える。私は

「小鳥。餌とお水をあげておけば、手がかからなくて、別荘に残して自分だけで出かけることができるし、時々遊び相手にもなってくれる」

と答えた。

 

 それは、理想の旦那像だそう。ちょっとしたお遊びのはずなのに、何だか妙に当てはまっちゃって、笑えたよ。私は、手のかからない、時々相手をしてくれるくらいの人が理想だったわけね。現実は違っちゃった‥‥‥。

 

 「犬、しかも大型犬のかっこいい犬。だって別荘の周りをお散歩して、一緒にいてかっこいいじゃない」

A子はイケメン好きだし、確かにご主人もおしゃれなかっこいい人だわ。

 

 「サル。一緒にいて楽しそう。頭がいい」

B美の旦那様、コミュニケーション能力の高そうな方だ。このグループに突然現れても自然に会話できそう。我が夫、人見知りがあるから、ムリだな。女性4人の中に入って会話なんてできず、ただただアルコールを口に流すだけ。

 

「ペットとしてどうかと思うけど、ライオンとかいたら、何だか守ってくれそう」

C恵、強そうな体格とは遠いけれど、包容力のある守ってくれそうなご主人です。

 

 私はこういうこと覚えているの得意。当日話題にはしなかったが、一人で昔のことを思い出して、そこから40年以上のお付き合いに感謝した。次回の笑いを楽しみにしている。