いつの頃からだろうか?節分に恵方巻を食べると開運につながるとして、世に広まったのは‥‥‥。なんでも関西が発祥の地だと聞いたことがあるが、都内に住む私が小さい時にそんな風習はなかった。
「なんでこんなものが流行るんだ?」
もともと太巻き系が好きじゃない夫はこの時期にいつも言う。正直、嫌いだから食べたくないわけよ。私は流行る理由、想像がつく。あくまでも私の個人的見解ですが。
まず、日本人はこういうのが好き。伝統行事とか開運とかに、惹かれる。子どもの日の菖蒲湯、冬至のかぼちゃと柚子湯、節分の豆まき。そして、節分の恵方巻と土用の丑の日の鰻は主婦の味方。鰻はお財布には痛いけれど、メニューを考えなくていいところが私は気に入っている。出来合いのものを堂々と買うことができる日だ。そうです。太巻きを作る方々もいらっしゃるでしょうが、私は買う派です。
お惣菜など出来合いのものを買うって、結構高額になるし、手抜きをしているみたいで私としてはちょっと後ろめたい。それが、その日は大手を振ってできるのだ。もちろんそれ1品というわけにはいかないだろうが、メニューが1つは決まっているということでしょ?冬至のかぼちゃでさえ嬉しい。恵方巻なんて、豚汁を加えれば、ほぼその日は完成です。ところが、私よりずっと伝統行事とか好きな夫が、恵方巻には文句をつけるので、我が家はやらない。子どもがいた頃は
「はいはい、今日は恵方巻というのを食べる日で~す。今年の方角は〇〇なので、そちらを向いてしゃべらず一気に食べま~す」
と日本文化を教える風を装って食卓に並べた。
年間300日以上、メニューを考え、料理する人、すごい。もちろん、ご商売じゃなく、家庭の人のことだ。今は主婦(女性)がやるとは限らないからこのように表現するけれど。毎日欠かさず、考える。我が家、嫌いなものはほぼない家だけれど、箸の進まないものはある。栄養を考えて、笑顔で残さず食べてほしいから、嫌いなものを出す頻度も考える。ギリギリの譲歩ラインを考える。その都度、価格の安い素材を選ぶ。そして、なるべく調理時間と手間のかからないもの。ここが1番大事だったりする。
メニューを考えるのが大変だからと家族に
「今日、何がいい?」
って聞いて、
「舌平目のムニエル、○○ソースで」
とか
「彩旬野菜テリーヌ」
とか要求されてもね。ま、そんなオシャレなもの知らないだろうけれど、春巻き、コロッケ、餃子など少し手間のかかるものは毎日は作れない。煮る、焼くあたりでイケるものがいい。
料理ってすごいね。でも時間をかけて作ってもあっという間に食べちゃうんだよね。そして明日も明後日もその作業は続く‥‥‥。何か堂々とお惣菜を買える行事がもっと増えればいいのに。あ、ダメか‥‥‥。出費がかさむな。