住所変更なさった方、新たにくださった方などのチェックをし、お年玉年賀状の当選確認をして、年賀状もひと段落。

 

 年賀状って、結構手間がかかる。それでも私は何かを文章にして発信することが好きで、結婚以来40年近くご挨拶を続けてきた。

 

 その頃は『プリントごっこ』っていう簡易印刷機を駆使した。インクが乾くまで部屋中にハガキがばらまかれているなんてこともあったっけ。

 

 忙しいながらも張り切っていた。内容は家族の近況報告といった感じだ。

「ショウタ…甲子園の夢かなわず」

「サトミ…赤いランドセル購入」

「ワタル…陶芸展入選した」

とかね。でも何度も思った。

「これは幸せ自慢?不快に思う方もいらっしゃる?」

 

 最近よくお見かけするご家族写真も、お子さんに恵まれない方にとっては辛いかもしれない。私は写真はなるべく避けてきた。被写体として今一つだし。

 

 いつからか、年賀状専用のソフトができ、PCと印刷機で簡単に作れるようになった。ソフトのひな型にちょっとオリジナルを加えて作成する。そこに、手書きのひと言を加えて完成だ。この辺りから、手抜きが始まる。

 

 それにメールやラインで、いとも簡単に新年のご挨拶ができるようになった。そう考えると、年賀状は要らないではないか。そこで私は、1年に1度の「近況報告」とギアーを入れ替えた。ただ、子どもらが成人して家を出、夫婦2人になったら、私のモチベーションは下がる一方。話題がないんだもの。

 

 ということで

「後頭部が気になり始めた○○(夫の名前)」

とか(もちろん夫の了解は得ています)

「年に1度の人間ドックで『経過観察』が増え始める。夫婦で数と内容をお互いに自慢しあう」

なんて言葉を入れてプリントすることになる。

 

 そして今年‥‥‥。年齢的なこともあってか、

「今年の年賀状をもって、新年のご挨拶を失礼いたします。非礼をお許しください」

なんて「年賀状じまい」をされる方がとっても多かった。そうだ、次回からははがきの値段も上がる。そんな理由も大きいかもしれない。

 

 この場合、我が家からそのお宅に出す必要はないよね?ご自分で終わりになさったのだから、年賀状が届いたら、鬱陶しいだけだろう。

 

 が、私は思い出した。過去にほんの数回喪中はがきの中で

「年賀状の無いお正月は寂しいものです。私どもからご挨拶はできませんが‥‥‥」

みたいな文章があったこと。文章は丁寧であったが

「ウチは出さないけど、年賀状ください」

ってことなわけです。それってアリ?でも

「家族を亡くされた方は、辛い思いをなさっているのだろう。年賀状で少しでも心温まるならば」

という思いでお出ししてきた。その方用のものではないから、堂々と「謹賀新年」とか、「明けましておめでとうございます」が 印刷されているものだ。その辺りはご容赦願う。

 

 そんなこと考えたら、

「年賀状じまいをしますが、お宅からの賀状は、拒否しません」

って方も中にはいるの?その年賀状が抽選で1等賞をとる確率もゼロではないものね。

 

 考えた結果、名簿で「2024までで終わり」として数名の方にチェックを入れた。はてさて、我が家は今後、どうするかなぁ?