先日、孫を預かった。10、6、4歳、目を離せないなんてこともないし、ゲームしたり、テレビ見たり、外でボール遊びもする。自分たちで時間を過ごせるようになった。

 

 最低限の家事が終われば私もゲームなんかで一緒に楽しめる。

「おばあちゃん、一緒にジェンガやろう」

とか

「なんか、かるたみたいのめくってハゲと姫がでてくるの、この前やったじゃん!もう1回やりたい(これは百人一首の坊主めくりです)」

と言ってくる。まだまだかわいいです。

 

 昔、私が小学生の頃、一時期変な歌が流行った。変なと言っては失礼だわ。れっきとした歌謡曲に、言葉をつなげて替え歌にしたもの。誰か学校のお友だちが歌い始めてそれがじわじわと広まったのだと思う。

 

 『ブルーシャトー』という曲名で『ジャッキー吉川とブルーコメッツ』というグループが歌っていた。レコード大賞も受賞していた。

 

「森とンカツ 泉にンニク 囲まれてンドン 静かにンニク 眠るンペン‥‥‥ブルーブルーブルーシャトー♫」

と続くわけです。「ルンペン」なんて、意味も知らずに歌っていた。ちょっと調べてみたら、実写ドラマでやっていた『ケンちゃんチャコちゃん』のチャコちゃん(四方晴美さん)が歌って、それでみんなが歌うようになったらしい。知らなかった~。

 

 と、どこでこれが孫につながるかと言えば、やっぱり3人が替え歌を歌っていたんです。まあ、この年頃と言ったら、うんち、おしっこ、おしり、それらの単語が大好き。口にするだけでなんであんなに笑えるか私としては不思議だ。自分もそうだっただろうけれど。

 

それは、『森のくまさん』の歌だった。

「ある日ンケツ 森のなカンチョウ くまさんにンニク 出会ったンコブ 花咲く モッコリチ〇チ〇ブラブラチ〇チ〇きん〇〇どっこいしょ くまさんにであった~♬」

なんて歌われた暁にゃあ、私は一瞬固まり、その後大爆笑ですよ。特に最後の「どっこいしょ」にツボっちゃって。4歳女児が大声で笑顔で歌うんだもの。

 

 「に」に続く言葉は「ニンニク」ってところは半世紀経っても変わらないところが面白い。

 

 「どこで覚えたの?誰かお友だちが歌っていたの?」

この質問は、邪道でした。YouTubeで見たんですって。もちろん、誰かが

「YouTubeで面白いの、あるよ」

くらいは言ったかもしれないが。

 

 「そんな歌、やめなさい」

なんて言うつもりもなく、ある年齢になれば大声で歌うこともなくなるだろうしね。昨日なんて自分がトイレ掃除しながら、独りで小さな声で口ずさんで、ククッと笑っちゃったよ。

 

 ところで、私の時代にこんなのがあり、孫にもあったら、子どもらにもあったはず、と思い、たずねた。やっぱり同じようなのがあったらしい。親の前では歌わなかったということか……。

 

 この替え歌を進化と呼ぶかどうかはさておき、しばらく笑わせてもらおう。拡散のスピードははるかに進化したことだろう。くだらない事、結構好きな私だ。