こんな私も短大生の頃、何回かは合コンなるものをやった。仲良しグループの1人がよくその話を持ってきた。校内にも掲示板にそれらがあった。「M大学、6人くらいで渋谷希望」とか「T自動車社員です!ピクニック行きませんか?」などなど、B5判くらいの用紙に書いていくつも貼ってあるのだ。「ピクニック」って、響がいかにも昭和、今はなんていうの?

 

 当時、短大生は男性にとても人気があった(気がする)。その中の気になるものを自分たちで勝手にはがして、学生課だかの担当事務員さんに持っていくと、連絡先を教えてもらえる仕組みだ。ってことは、学校も合コンを推奨していたってこと?

 

 お見合いで初めてお会いして結婚するなんて時代はとうの昔となり、お世話おばさんも少なくなり、かと言ってお見合いの会社もまだ学生の私達にとってはメジャーではなかった。お金もかかるしね。ネットの出会いなんて想像もできなかった。だから、学校も男女の出会いなるものをセッティングしてくれていたのかしらん?

 

 さて、そこで結婚につながるような話は私にはなく、周りを見ても付き合った人はいても一生の伴侶とまでに至ることはなかった。

 

 恋愛に憶病な私だったので、好きなタイプってなかなか見つけられなかったけど、数回の合コンで私がどうしても好きじゃないタイプの人がはっきりした。それは「悪自慢」をする人だ。

 

 必ずいるんだよね。中学時代、高校時代に自分がどんだけ悪さをしてきたか話す男性。それがさ、たいして悪くないんだよ。成績がびりだったなんてどうでもいい。バイクで夜通し遊び、家に帰らず1カ月。

 

 未成年で飲酒喫煙、ほんの数回、お店から勝手に文具を持ってきちゃった。あ、もちろんこれらは犯罪ですよ。けど、自慢になります?ちっとも聞いていて面白くないし、不快になる。ここからどんだけ盛り返して今の自分があるか、を自慢したいわけ?悪者が普通の人間になってほめられるんだとしたら、小さい頃からずっと優等生はもっともっとほめられてもいいんじゃない?

 

 私はやっぱり「悪自慢する人」はどうも好きになれないわ。危険性のある人には惹かれるけどね。って、どこが違うの?って言われそうだけど、私にとって違うんですよねえ、これは……。