私は言葉を紡ぐことが好きだ。おしゃべりはもちろん、日記、手紙、こうして作文までする。そして、当然、人の発する言葉も気になる。

 

 もちろん、友人やご近所さんとの会話では、ただ楽しんで笑うだけです。時には深刻な話もありますが、そんな時に細かいことなんて気にしたこともない。私だって間違った日本語の使い方してるに決まっている。ブログも同じです。が、TVなどのアナウンサーや気象予報士、コメンテーターの言葉には、ガンガン食いつく。

 

 だいぶ以前のことになるが、ある冬の寒い日、夕方の天気予報の時間のことだった。女性アナウンサーさんが

「今日は本当に寒かったですよね。手がかじかむというより痛いという感じでした」

 

 その当時、ざわざわとして私にはどうにも受け入れることができませんでした。「○○より××」という言葉を使う場合、〇と×には同じ品詞が入らなくてはならないと思うんだけど。今となると、それでもいいのかなぁ?なんて思い始めた。

 

 「全然アリですよ~」

と言うアナウンサーさんもちょっと引いちゃう。どんなにイケメンでもどんなに美しくても。やっぱり最近は慣れてしまったけれど、全然の後には否定の言葉がつくって、小学生の頃、担任にさんざん言われたわ。先日もテレビを見ていたら、アナウンサーさんが「わりかし」という言葉を使っていた。それもしっくりしなかったけれど、いいの?

 

 そんなこと思ったら、アナウンサーさんって大変だね。そしてさらに私が気の毒に思うのは、用語より、発音やアクセントだ。たまに「あれっ?」て思う。そして、この方はどこの出身だろうかと思う。東京で生まれ育っていれば何の苦労もないのに、アナウンサー志望の学生さんは、辞典があって相当勉強するらしい。地方の学生さんは苦労するだろうなあ。アクセントやイントネーションなんて単語や言葉を覚えるのより難しそう。小さい時からしみついているものを変えなくちゃいけないんだもの。

 

 だから、例えば、月曜日から金曜日まで地方のアナウンサーさんがその土地の言葉で伝えるのってどうでしょうか?理解の難しい方言じゃなければ、楽しそう。

 

 「かわいい」と「やばい」を多用し、間違った日本語を使うことには頭をひねりたくなる私ですが、アクセントやイントネーション、方言には面白みがあって温かみを感じられて、いいと思うんですが。