私は体験記憶が結構いい方だと思っている。が、小中高校時代の修学旅行はほとんど覚えていない。自分の力、過信しすぎてるかしら?行ったところくらいは分かるけれど。

 

 頭にあるのは、夜寝る前の女子トークが楽しかったこと。その他、小中学校では男子が就寝時間過ぎても枕投げで騒いでいたこと。高校では、男子が女子部屋に入り、先生が見回りに来たとき、あろうことか、女子の布団に潜り込んでいたこと。もちろん、見つかった。まあ、どちらも廊下に正座っていう昭和ならではの罰があったわ。

 

 ただ、小学校6年生の修学旅行で強烈な出来事があった。日光に行ったので、華厳の滝や日光東照宮などを訪れた。その頃、心霊写真が流行っていて、華厳の滝で写真を撮ると相当な確率で人の顔が写ると、テレビ番組でも紹介?されていた。自殺者の霊とか、まことしやかに発信されていた。

 

 その当時、マイカメラ持参なんてあり得なかった。というわけで後から、同行した写真屋さんが撮ってくれた集合写真4クラス分を、みんなで目を凝らしてみたけれど、なあんにも写っていなかった。はい、ここで、みなさんの期待を裏切り、申し訳ありません。

 

 そう、強烈な出来事とは、心霊写真でなくて、宿泊先での夕食時のこと。隣の席のさちえちゃんのお味噌汁の中に明らかに人の指型(使用した形跡のある)のバンドエイドが入っていたこと。先生に伝えると、すぐに調理場に行って料理人さん達に確認した。そこにはなぜかさちえちゃんと私もいた。すると一人の男性が

「あ~、私のです。いつの間にかはがれちゃって気になっていました」

となんでもなかったかのように言うではないの。

 

 さちえちゃんと私はもうそれ以上食事はできなかった。先生は他の生徒に伝えることもなく、自分自身も食事を続けていた。私たちは誰にも何も言えなかった。

 

 今思い出すと、ヤバすぎでしょ!これが昭和半ばということか……。

小学校の修学旅行

 

 

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