孫の幼稚園の祖父母招待日に出席してきた。

 

 子どもたちと触れ合えるのはやっぱり元気になれる。しゃがむとどうにか目線が同じ高さくらいになる、そんな子たちがパワー全開で、見ているだけで楽しくなるし、可愛くて笑みがこぼれる。そして私は、よそのおじいちゃんおばあちゃんにもすごく目を光らせちゃう。もともと人間ウォッチング大好きだからね。

 

 先生が良い提案をしてくれた。みんなで座ってお話の機会を設けてくれたのだ。

「ね、みんな、おじいちゃんおばあちゃんにいろいろ聞いてみようか?」

として、好きな動物を答えることになったのだ。それは挙手で始まった。

 

 まず一人のおばあちゃんが

「犬が好きです」

と言った。すると、幼稚園児でも詳しい子が結構いて、

「ウチも飼ってる」

とか

「私はトイプードルが好き~」

などと反応があった。私も好きな動物がいたので、手を挙げたが、次に先生は反対側に座る男性を指名した。確かに、最初がおばあちゃんだったから、次はおじいちゃんがいいかもしれない。するとそのおじいちゃん

「犬が好きです」

って。

そこは、ウソでも違う動物でしょ~。子どもの前でウソは嫌だ、と言うなら、手は挙げない方がよかったよ。誰からもなんの反応もなく、先生も

「やっぱり犬、可愛いですよね~」

という苦笑いを残し、さっさと違う質問に移っちゃった。

 

 堂々と答えていたあのおじいちゃんのことを思い出すと、今でもクスッと笑える。