ごめんなさい。ずばり、周りの乗客様ウオッチング。後ろめたさは感じているのですが、やめられません。楽しいんです。でもね、最近は収穫ないです。だってほとんどの方がスマホとにらめっこをしているんですもの。面白いことは何にもおこらない。「あ、あの人のバッグ、素敵だな」とか「彼はマスク外しても絶対イケメンだ」とか「あのおばあちゃんに誰か席を譲ってあげて！」とか、ボーッと見ている。
ところが、先日、若い男性（大学生風）二人の会話をゲットしてしまった。その日、私はシートに座っていた。前に立った二人の内、一人の男性が作詞作曲をした、というあたりから私の耳はダンボになった。ここから先、Aさん、Bさんにさせてもらいますね。
A「俺さあ、この前曲作った」
B「スゲェじゃん！リリックのってんの？」
リリックって、あのリリック？私が50歳を過ぎてから覚えた英単語です。歌詞、でしたよね？今の若い人たちすごいね。そこに「のってる」っていう動詞、合っているのかな？もしかしたら私の聞き間違いかな？最近、耳も遠くなってきたわ。
A「一応ね」
B「えっ、聞かせてくれへん？」
あ、そうそう、このお二人、関西弁だった。関西に住んだことのない私なので、使い方間違っているかも。一言一句覚えているわけじゃないので、お許しください。
A「マジ？恥ずかしいけど、まあいいわ」
で、お二人スマホで何やら始める。Bさんがコードレスのイヤホンをケースから取り出す。が、上手くいかなかったようで「イヤホンの調子が悪い」と言い始める。そして、イヤホンをケースに収めて、Bさん、おもむろに両手で挟むようにしてバシッと叩く。
A「なんや、めっちゃ昭和やなあ。叩いてなおすんかい！」
彼ら、絶対平成生まれだと思うのですが、昭和のそれをどこで知ったのでしょう？
B「そうや、叩いてなおすんや。テレビと女は叩けばなおる！」
「女を叩く」「女がなおる？」ってところは問題ありかもしれませんが、それはさておき、吹き出したくなる自分をこらえるのに必死でした。
