これにはまったく医学的根拠がないと言われるが、血液型と性格ってなんか関係性がある気がしちゃうのよね。

 

 「几帳面・神経質」というA型、「大らか・おおざっぱ」なO型、「好奇心旺盛・マイペース」というB型、「不思議な魅力をもつ・二重人格」なAB型、と、ざっとまあ、こんな風に言われることが多いかな?でも冷静に考えてみると、誰もがこれらを混合で持っているのではないか?それでもどれか一つに当てはめて「ああ、○○ちゃん、それっぽ~い」と個人や集団で納得するところが面白い。

 

 50歳をすぎて少しだけおけいこに通った。そのお仲間で初めて親睦会のような、まあ、飲み会があった。15人ほどだったろうか?

 

 私の周りの数人が血液型の話を始めた。なんだか、私はその話題を皆さんで共有したくなって

「血液型は何ですか?」

とふってしまった。すると「え~」「なんで~」というブーイングの嵐。「やっちまったかあ」と思った矢先、1人の男性が言った。

「beachan、絶対O型でしょ?この話を持ち出す人は大体O型!O型って悪く言われることないもんね」

確かにO型ってそんなに悪く言われないなあ。そして私は、ずばりO型。

「俺なんてさあ……」

と彼が続ける。

 

 そしたらその場にいらした人の8割がB型でした。皆さん

「B型は自己中だ」

と言われ続けていると、お互いの傷をなめあい、えらく感動していた。

 

 その昔、私たちは小学校の保健室で耳たぶに針で傷をつけ、血をとってわざわざ血液型を調べた。が、今ではそんなことはない。事故や病気・手術で輸血が必要になった時に必ず調べるので、間違いを起こさないためにも何もなければ知らなくていい情報なのだ。だからもしかしたら生涯自分の血液型を知らない人も出てくるかもしれない。

 

 私は、理路整然としたこと、筋道が通っていることが好きだ。だからこの話は苦手でもいいのに、なんか楽しい。あーだ、こーだ、と取り留めのない話をして笑える。だって、学生時代はガールズトークとして、はたまた合コンで、相性がどうのこうのと話題になったよ。自分の血液型がわからない……って、私は「大きな話題が一つ減ってつまらない時代になるんだ」と思った。

 

 でも知らない人にとってはどーでもいいことですものね。それがどんなに楽しい話題になるかどうかも分からないってことですものね。