世の中の流行やファッションは女子高校生から始まる、とだいぶ前に聞いた。今でもそうなのかな?女子高校生とまで限定しなくとも、まあ、若者が発信者であることは確かかな。そうした流行り物やファッションが後には私たち世代にもやってくる。
50歳ちょっと手前の頃だったろうか?友達の一人が『まつ毛のエクステンション』をしたという。そして
「とにかく朝起きて鏡を見た時に『かわいい』のよ。すっぴんでこんなこと思ったことなんて今までにない。絶対やるべきよ」
と勧められた。とはいえ、お金もかかるし、じゃあ自分でやるか……っていってもこの年では細かい作業に手は震えそう。なんか、薬品とかで目を傷めたりしないだろうか?やってもらうなら、少しでも上手な人がいいよね。
そこで私は決めた。クラス会レベルではなくて、同窓会くらいの百人単位の集まりの際、はたまた子供たちの晴れの舞台が今後あるとしたら、その時にやってみよう。花婿・花嫁の母は重要!それならちょっとぐらい贅沢をしてもいいじゃないかと。
その時は訪れた。同窓会だ。高校を卒業して35年。何となく集まりたくなる。懐かしくなる。気になっていた彼は出席するだろうか?
私はそれなりに有名なお店に予約を入れた。お金持ちの奥様になった気分だったけれど、緊張もした。
ところがさあ、朝起きて……全然変わらないのよ。自分の顔、鏡に映してみたけれど、口が裂けても「かわいい」とは言えない。娘に話したら
「お母さん、どんだけ期待してたのさ!やっぱり違うよ違う。いい感じだよ。『かわいい』とは言えないかもしれないけど」
だって。私は相当期待値が高かったらしい。