どうやら私は20代らしい。どうして眠っている時にみる夢ってどんなにありえないことでも「あ!これは夢だな」って気づかないんだろう。どう考えてもおかしいって思わないんだろう?だって20代なんていったら今から40年も前のことだよ。そして、ここからはさらに非現実的な話。
そう、私はなんとあの玉木宏さんとデートをしているのです。場所はどこなんだろう?郊外とかじゃなくてすごい人混みの中だった。若い人が多かった。渋谷とか下北沢とか吉祥寺とかかもしれない。
ちょっぴり肌寒い日だった。私は右腕を彼の左腕に絡ませ、ジャケットをほんの少しつかんでいる。私は彼の笑った顔が大好きだ(ここ、夢の中だけじゃなくて現実も)。ちょっと横を見上げれば、優しい目尻と笑い皺、これが私のものなんだ~と胸いっぱいになる。
人混みをかき分け歩いていると向こうから知った顔の男性がやってきた。「ミキティー」でおなじみの庄司智春さんだ。このあたりでいい加減夢と気づけよ!って自分で突っ込みを入れたくなった。あちらはお一人様。筋トレのためにジムでも行ってらっしゃったのだろうか。私は咄嗟に腕を離し、他人に隠れるようにした。(玉木さんに迷惑をかけてはいけない…)庄司さんはその直前に気づいたようで、玉木さんに近づくと
「こんにちは」
と耳元で言った。すると玉木さんはブランドものの高価な長財布をパンツの後ろポケットから出した。そして庄司さんにお金を渡したのだ。その金額三千円。
「えっ!?さ、さ、三千円?」
そこで私は目が覚めた。
それからしばらくはドキドキが止まらなかった。が、よくよく考えてみる。
☆あの庄司さんは、どう考えても人をゆするような悪人ではない。
☆玉木さんは、浮気なんてしない。けど口止め料……って私は浮気相手か?確かに夢の中で私は庄司さんに見られたときに咄嗟に離れた。女優になりきってる私。
☆口止め料に三千円はちょっとねえ。あの玉木様ですよ。
いやいや、それらを頭から振り払う。二人で会話をしながら、人混みをかき分けながら歩いた、あの場面だけに浸ろう。今日1日ウキウキハッピーでいられそうだ。
最後に大きな声で言わせてください。これは本当に私がみた夢の話だ。玉木宏さん、庄司智春さんご本人、ご家族、ファンの皆様、笑ってやってください。もし不快に思われた方がいらっしゃいましたら心を込めて言います。
誠に申し訳ございませんでした。
