数時間だけでも2~3歳児の子どもの脳になってみたいと思う時がある。以前にもそんなことを文にした。言葉がどのように習得されるのかな?って。もちろん、周りの人のまね、くらいはわかるけど。

 

 2歳児にして普通に会話できる子もいれば、4歳になってもあまり言葉が出ず、心配した両親が専門家に相談したりもする。一般に男の子より女の子の方が言葉が早いと言われるのも確かなことなのか?理由はあるのか?

 

 長女は言葉が早かった。彼女に似たのかどうかは分からないが、3歳の孫(長女の長女)もこれまた面白い。彼女はテレビが大好き。当然そこからも言葉を習得しているのだろうな。

 

 2歳の時に

「きみってさいこー!きみってさいこーだよ」

とか

「なんのためにうまれてきた!」

って発するとはびっくり。意味はどれほど理解しているのだろう。それでもその使い方は大きく間違ってはいないらしい。

 

 ある日娘が、テレビを見ている我が子が何かモゴモゴしゃべっているのに気づき、観察してみたらしい。それは『アリとキリギリス』のアニメで、ある夏の暑い日に、アリさんが怠け者のキリギリスさんに

「そんなことじゃあ冬になったら死んじゃうよ」

と言っている場面……。孫はそれを見て、そのセリフを繰り返し口にしていたらしい。

 

 はてさて、孫はその言葉をいつどのように使おうと思ったのだろう?「これは使える言葉だ!重宝する言葉だ!」って心に響いたのだろうか?どこが彼女の心をとらえたのだろうか?

 

 せめてこの夏に、

「おばあちゃん、そんなことじゃあ冬になったら死んじゃうよ!」

と言われないようにしたいものである。