我が子やよそのお子さんの就職活動の様子を聞いて、面接がどのような判断材料になっているのか?と思うことが多い。

 

 長女のある会社での面接に大爆笑した。それは、大手企業の集団面接での一コマ。

面接官に

「今、あなた方は何を考えていますか?」

という質問をされたらしい。集団面接は大体5,6人で行われることが多いそうだ。そして、端から順番に答える時もあれば、面接官が適当に指すときもある。挙手をして答える時もあるらしい。その時は手を挙げてください、という指示だったので、娘はここはひとつ張り切らなければ、と手を挙げたそうだ。そして

「どうぞ」と言われて立ち上がりかけた時、

「あ、この面接に関すること以外でね」

って、それアリですか?もっと早く言ってよ。娘はスミマセンとすごすごと着席したそうな。彼女曰く

「面接の真っ最中に面接以外のこと考えることなんてないよ。必死だもの。面接官が何を考え、何を見ているか、それが知りたいわ!」

納得だ。

 

 その後、ある男性が次に手を挙げて答えたらしい。

「持っているスイカにあといくら入っているか、気になっています。帰りの電車賃はそれで足りるかどうか心配です」

(ハッ?そんなのどうでもいいわい。この大事な時にそんなこと考えているとはアホじゃないの?足りなきゃチャージすりゃあいいじゃん)と娘は思ったらしいが、他の方々を見ると、神妙な面持ちでうなずいていらっしゃる。(おっといけない、集団面接の時は、他の方の発言にもしっかりと耳を傾けていなくちゃ。面接官が見ているんだった)にこやかにうなずいてみたけれど、時すでに遅し。これ、お笑いネタじゃないよ、本当にあった話。

 

 面接官、人事の方々にお尋ねしたい。この質問は何を意図していらっしゃるのでしょうか?答えとして、どんなものを期待されたのでしょうか?採用不採用の基準は、それのどこにあるのでしょうか?

 

 もし考えられるとしたら、「想定の範囲外のユニークな発想を即座にできる力」でしょうか?そんなことを考えていたら、面接官をやってみたくなった。きっと私のネタ帳が1日で埋まるわ。