私は自分のことをクレーマーだと思ったことはないが、それなりに企業に物申したことはある。おっと、それが既にクレーマーかしら?すみません。食品に異物が混入していたのだ。買ったお店が近いので、持って行ったんです。
ある時、アップルパイ、ワンホールに髪の毛が入っていたのでそれを持ってお店に行ったら
「申し訳ありませんでした」
と言われ、グッと目を見つめられたまま、次のリアクションは……無い。頭も下げてもらえなかった。私は何も言えずそのまま帰った。
ロールケーキにスチールたわしのかけらが入っていたこともあった。半分くらい食べた後だったが、丸々一個と丁寧なお詫びの言葉があった。かえって申し訳ない気持ちになったよ。30年以上前の話だが、今だったら、回収とか生産ラインの中止とか、ニュースになっちゃうね。
アイスクリームにこれまた髪の毛が入っていた時には、本社からスーツ姿の中年男性がわざわざやってきた。
「十個五百円の商品ですので、こちらお納めください」
と社名入りの茶封筒を渡された。封筒から転がり出てきた五十円玉が妙にむなしかった。このがっかり感はなんでしょう?一旦溶けたアイスクリームに髪の毛を入れて成型したとでも疑われたのか、って思ったよ。
私は常々、「ごめんなさい」と「ありがとう」は相手に求めるものではないと思っている。もちろん、子育て中は、「こういう時は『ごめんなさい』って言うんだよ」とか「今、嬉しかったね。『ありがとう』って言うと気持ちがいいよ」と子どもに教えてきた。「『ごめんなさい』は⁉」とか「『ありがとう』でしょ!」と強く言ったことはない……と記憶しているが……。(妙に偉そうな母してるけど、怒鳴ったことあったりして)
これら3件は、どれも皆様よくご存じの有名店です。私はこれを伝えて、どうしたかったのだろう?「謝罪」は求めるものではないと言っておきながら、それを要求しにわざわざ足を運んだのか?代わりの商品が欲しかったのか?なんだか自分の中に矛盾が生じているようでモヤモヤする。