brazill-wifeのブログ

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16Jan
- 家族旅行、キャンセル
  一昨年の夏、有責者表彰旅行というのがあり、ハワイへ家族でいける権利を獲得した私は、ブラジルの嫁と子供を連れて行こうと思っていた。かなり前から予定が決められているもので、仕事の都合をつけてもらうべく、話をしていた。「一週間なんて休み、取れないと思う」これが最初から最後まで変わらなかった。結局、子供と私の二人で国内旅行に変更をすることになったのだが。その際、やはり母親と一緒に旅行に行きたいと思った、という子供の意見を尊重して、大阪への家族旅行を計画する。（自費）これにはブラジルの嫁も同行することになる。大阪を観光し、楽しく時が過ぎて行った。思えば、これが家族で出かけた最後なのかもしれない。
15Jan
- 家の中、LINE
  夫婦として破綻しているな、と感じ始めたのは、この家の中でのLINEからである。「行ってきます」や「おかえり」「ただいま」なんて当たり前の会話すら無くなっていき、終いには「お風呂入った？」とLINEで聞かれていた。もう、こうなると、ブラジルの嫁に対する思いは、無関心である。昨年末に、「家を出ます」とだけ告げ、しばらく（正確には１０日間）我が家で何食わぬ顔して過ごしていたブラジルの嫁であったが、LINEにて「いい加減に出ていってくれ」と告げた。目には目を。ではないが、その後のやりとりは全部LINEである。ブラジルの嫁と言う名を与えたように、日本語での会話が成立しない。よって、こう返答が来た。「私はそんなこと言ってない」世間通念上の常識の範囲、と言うものは、人により物差しが違うので、ここではあえて取り上げずにいるが、自分がされて嫌なことを相手にしない、と言うのは幼稚園や保育園で教わっているはずだ。「逆の立場だったら、どう思うの？嫌じゃない？」と聞くと、「私は別に嫌じゃない」と返答が来たら、グーの音も出ようものではないのだ。ブラジルの嫁との戦いの火蓋は、家庭裁判所へと委ねられているが、果たして・・・
- 母親の味
  私の母のことにまずは触れなければならない。５４歳で生涯を終えた母であるが、私が幼い頃から、手作りでおやつを作ってくれるほどの料理好きな人であった。私が中学生の頃、近くの街に「手塚治虫展」が来ることになり、休みを利用して出かける計画を立てていた。「明日のお昼はどうするの？」と聞く母に「パンでも買うわ、お金置いといて」と私。「何パン食べるんかね」と母。「ん〜、カレーパン？」なんて会話をしながら、手塚治虫展でグッズを買うたしにしてやろうと目論んでいたのだったが。翌朝、台所には、うず高く積み上げられたカレーパンがあった。夜なべしてパン生地を練り、カレーを煮込み、明け方作り終わったのだという。そんな母親に育てられていた私から見ると、ブラジルの嫁の料理は、とんでもない代物だった。まず、レパートリー。チャーハン・焼きそば・カレー・茶碗蒸し・・・以上である。それぞれに、必ずかまぼこがはいるもにも、納得がいかなかったが・・・あとは、市販の餃子だったり、タネから作る餃子だったり、たこ焼きなどを好んで食べていたようだ。この、食べていたようだ、というのは、私は仕事が忙しく、家族と共に食事をすることがほとんどなかったからであるが、食べなくて済んでいたのは、不幸中の幸いであったとも思える。そんなある日、仕事を早めに切り上げた私は、家に帰って思わずびっくりした。ブラジルの嫁は、子供にスーパーの安売りになった弁当を食べさせていたのだ。それも、一日や二日ではなく、何日も続けて。さも得意げに「これ、何割引だった」と言ってのけたのだ。「子供に、母親の味は何？思い出の味は何？」と聞いたとき、この子は「スーパーのお弁当」と答えるのだろうか・・・そう考えると、とても怖くなり、ブラジルの嫁に話を切り出した。一通り話をして、理解されたであろうと思ったのだが、一度や二度話をしたところで、通じる相手では無いことを、その後も散々思い知らされることとなる。
- ライフワークバランス
  ブラジルの嫁には夢があった。私も、若い頃、同じ夢を見ていた。それは、精神疾患患者さんのグループホームを運営することだった。幼い頃から、病弱だった私たちは、先天性や後天性かかわらず、障害を持った方との交流を深めていた。ブラジルの嫁は、仕事に真剣で、同様な職種に勤務していた時には、とても親身になって相談に乗ってくれていた。そんなブラジルの嫁だが、その後、ライフワークバランスを崩すこととなるのだった。。
- 冷蔵庫の羽衣
  ブラジルの嫁は、冷蔵庫の片付けがものすごく苦手である。まず、そもそも、料理も苦手らしい。一時期は、子供が８歳ごろにスーパーで安売りになった弁当を食べさせ続けていた。納豆のパックが売ってあるが、３個〜４個がセットになっており、ビニールのフィルムで包まれているのはご存知だと思う。冷蔵庫に保管する際、そのままバラバラにならずに、とても便利だと思うのだが。残り１個になっても、フィルムは必要だろうか？ブラジルの嫁は、残り１個でもフィルムを捨てない。ヤクルトは、６本入りのパックの残り１本になっても、６本分のフィルムを着ている。冷蔵庫を開け閉めするたびに、ふよふよとフィルムが踊る様は、まるで羽衣のようだ。何度も注意をしたが、直ることはなかった。
- はじめに
  はじめに。ブラジルワイフの意味をご説明せねばなりますまい。当方、現在離婚調停中であります。日本国籍の、幼馴染と結婚していましたが、日常生活の会話が成立せず、日本語が通じないのでは？という懸念から、日本とま反対のブラジル人（ブラジルの方すいません）だと思うことにしたらであります。以後、登場するのは、ブラジルの嫁、子供（ひとり、男の子）と私です。