劇場版 『Gのレコンギスタ1』「行け!コア・ファイター」感想 | 未来兵器 武羅汁

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Yahooブログより移行しました。

ブログも再起動したし、やる気のある内にGレコの感想も書いておきます。

 

 

自分としてはTV版放送からこっち、暇さえあれば流し観していたので今更新鮮な感想もありませんし、「わかりやすくなった」らしい改変部分も、劇場版はこうなったのか…という認識でしかありません。

なので、TV版と劇場版を比較した解説や考察といった事は置いといて、私の一番印象的だった部分について書いてみます。

 

改変部分で最も強烈なのが、ベルリに礼をする様に艦長から促されたアイーダが、ロッカーにパイロットスーツを叩き込んで蹴りつけた後、深呼吸して感情を面に表さず、義務としてベルリを褒めてみせたものの一人で泣き崩れる流れ。

恋人の死を悲しんでの涙では無く、絶対に借りを作りたくない相手に礼をしなければならない悔し泣きで、美人のキャラクターに敢えてカッコ悪い事をさせる場面です。

周りのクルー達がベルリを責める場面が特に無いのも落差があって面白い。恐らく、クルー達にとっては目の前に迫る次の任務で頭がいっぱいで、キャピタルの生徒でも使えるものは使うくらいに考えているんでしょう。

 

 

私が子供の頃に観た富野監督作品でも、こういう激しい表現は多々ありましたが、強く記憶に残っているのがやはり「伝説巨神イデオン」。

 

もし、メガファウナのクルー達が口々にベルリを責めたらソロシップみたいな人間関係になったかもと思う…

 

第10話「奇襲・バジン作戦」

カララとシェリルの平手打ちシーン。

ソロシップに乗り込んだアバデデからシェリルを守ったカララ。元々お互いを良く思っていなかった二人ですが、これで打ち解けても良い場面なのに、むしろお互いの感情をぶつけ合う様に平手打ちの応酬となります。

 

 

第15話イデオン奪回作戦

この話数でもまたカララとシェリル。

カララや他のクルーを巻き込んでソロシップを離脱するシェリルですが、結局はソロシップに戻らざるを得なくなります。

シェリルが主導した計画ですが、カララが独り責任を負うと申し出てシェリルを庇います。

それでこの騒動も落ち着くんですが、自室に戻ったシェリルはカララに借りを作った事に悔し泣きする…

 

 

子供に観て欲しいと言いつつ、容赦無く生々しい人の感情を見せる辺りは昔からブレないなと思います。(男性から見て都合の良い女性は描かない) 

 

この1作目時点ではアイーダが非常にウザいんですが、このアイーダvsベルリの対立の構図が、エピソードを重ねる毎に国家vs国家〜地球vs宇宙移民者と、規模が拡大していくんですよね。皆んな自分のことしか考えていない!

2作目が楽しみ!