日本人の宗教観と暦 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

日本では昔から「友引の日にお葬式を行わない」という習わしがあります。「友引」の日は、「友を引く」ので縁起が悪いというイメージから、葬儀や火葬を敬遠してきた地域が多くあります。このように、暦を中心とした日取りは戦後に始まったとされています。

 

ところが最近のニュースで、喪主や葬儀を執り行った経験がある人を対象とした調査によると、通夜の日程を決める際、友引などの六曜を「考慮していない」と答えた人が4割近くに上ったとのことでした。

 

そもそも、なぜ友引のお葬式は縁起が悪いとされているのでしょうか。また、本当に友引にお葬式を執り行ってはいかないのでしょうか。

 

それは、友引は「六曜(ろくよう)」と呼ばれる暦のひとつで、「友を引く」という意味合いから、葬儀や火葬を友引に行うと「故人が友をあの世に連れていく」と忌み嫌われてきたのです。しかし、これは仏教の教えではなく、あくまで迷信に基づいたものです。

 

実際には、仏教・神道・キリスト教など、いずれの宗教にも「友引に葬儀をしてはいけない」という教義は存在しません。そのため、法律的にも宗教的にも、友引の日に葬儀や火葬を行っても問題ないのです。

 

日本人の宗教観って面白いですよね。日本的な宗教観って海外の人には理解しがたいものだと思います。それは、日本には神道と仏教の共存した背景と多様な信仰を受け入れているからだと思います。

 

日本には古来の神道と、飛鳥時代に伝来した仏教が共存しています。この2つの宗教は対立するのではなく、相互に影響を与え合い融合してきました。そのため、日本人の多くは人生の節目(誕生、結婚、出産)では神社を訪れ、死後(葬儀、供養)は仏式で行うというように、場面に応じて両方を使い分けています。

 

さらに、日本にはキリスト教の結婚式を挙げたり、クリスマスを祝ったりする習慣もあります。最近ではハロウィーンで盛り上がったりもしていて、こうなると信仰でも何でもなくなると思いますが、良い捉え方をすると、異文化や宗教観を排除せず受け入れる寛容な一面があると言えそうです。

 

しかし、古(いにしえ)からの暦にまつわる習慣や、日本ならではの伝統行事が少なくなってしまっていると思います。友引にお葬式を執り行った理由も、現実的には金銭的な原因も大きいと思います。実際に葬儀社のHPを見ても、実際に六曜を気にしなくてもいいですよと言っています。異文化や他国の宗教観を取り入れるのも結構ですが、日本人として日本古来の風習や暦、伝統行事などを大切にして行きたいですね。

 

神棚のイラスト