先日、大学の学科同窓会がありました。そして、学科としては最後の同窓会でした。それは、自分が卒業した金属材料工学科が学科再編のため、今年3月に卒業生を送り出した後に消滅してしまうからです。
金属材料工学科もしくは材料科学科はものづくりの基礎を支える大切な人材を輩出して来ました。そして卒業生は皆、各業界企業で大活躍している人ばかりです。正直、学生時代には決して出来の良くなかったと思った人でも(失礼ですが…)、材料の知識があるとのことで世の中では重宝され活躍しているのです。
それなのに、時代の流れなのでしょうか。こんなに大切で需要もある学問を目指す学生は年々減少してしまい、単体の学科としては成立しなくなってしまいました。世の中で需要はあるのに、その道へ進もうと言う人が少ないのが現状です。
今回の同窓会ですが、同窓会の副会長の一人として半年以上前から企画と準備に関わらせて頂きました。そして、卒業生や関係者およそ200名が参列する大同窓会を開催することができました。中には卒業以来会っていなかった面々にも会うことができ、本当に楽しい時間を過ごすことができました。そして時間はあっという間に流れて行きました。
それにしても、この学科は同期の仲間に限らず、先輩後輩のつながりがとても強いです。今回同窓会に参加出来なかった人たちとも、プライベートでつながっていたり、仕事で助け合ったりしています。色々な人達と話をして、そんなエピソードをたくさん聞きました。
このような素晴らしい学科が消滅してしまうのはとても残念ですが、同窓会自体は続いて行きます。そして、また皆さんとお会いできる日を楽しみに、日々仕事に励んで行きたいと思います。