人のためなら頑張れる、大きなことができる | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

先日サッカー元日本代表監督の岡田武史さんの番組を見ました。現在岡田さんは愛媛県今治市でJリーグのクラブのオーナーを務めており、さらに今年度に開校した私立高校の学園長に就任しています。

 

皆さんご存じだと思いますが、岡田さんはサッカー日本代表の監督として日本を初のサッカーワールドカップ出場に導き、1998年フランス大会でも指揮。さらに2010年南アフリカ大会では日本代表をベスト16に導いた名将です。

 

1997年、マレーシア・ジョホールバルの歓喜を覚えている人は私と同世代ですね。あの時の喜びは未だに覚えていますが、その裏側は全く知りませんでした。当時日本代表監督は加茂周さんでしたが、最終予選で厳しい戦いを強いられる中、日本サッカー協会は突如加茂監督を更迭し、これまで監督経験の無い岡田武史ヘッドコーチを代表監督に就かせたのです。

 

当時監督を引き受けはしたものの、最終予選に敗れたりしたら日本に帰れないと本気で思ったそうです。その時奥様へ電話して弱音を吐いた後、1時間くらいして「そもそも自分は優れた監督でも何でもない、今できることをやるだけやろう!」と覚悟ができたそうです。そしてその後の結果は皆さんご存じの通りです。

 

現在FC今治のオーナーとして活躍していますが、当初は「どうせ有名人が来て、ちょっとやって帰んだろう」とか、「骨うずめるつもりあんのか、おまえは?」、「おまえは今治のこと分かっとらんのじゃ、そんなこと無理なんじゃ、この今治は」と言う状態だったそうです。それでも地道な努力を続け、地域との絆が深まっていく中、「人々が集い交流する場を作りたい」と、岡田さんは、今治にはなかったサッカー専用スタジアムの建設を志します。そしてオーナー就任9年目の2023年、前例のない複合型施設が完成しました。今では市民の憩いの場となっています。

 

そのかたわらで、今年度に開校した私立高校の学園長に就任しました。自身の経験から生まれた独自の教育スタイルで、全国から注目されています。「僕は、教育は社会に出るための準備だと思っていて、その社会がこれだけ大きく変わっているのに、同じ教育をしているのはおかしいんじゃない?」と自身で学校まで作ってしまいました。

 

この岡田さんのエネルギーの源って何なのでしょう。岡田さんは番組内でこう言っていました。「今まで成し遂げたことは、自分のためだったら何もできていない。人のためだから頑張れる、大きなことができる」のだと。あらためてこの人はすごいなと思いました。

 

今年はまだ間もないですが、岡田さんの言葉は今年一番刺さった言葉でした。自分も人のため、世の中のために頑張ろうと思います。確かに自分のためではなく人や世の中の為には頑張れるような気がするのです。そして結局それが自分の幸せなのだと強く思います。

 

サッカー観戦・応援のイラスト