民度の低下 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

渋谷区で路上飲酒禁止の条例が今年10月に施行されます。それは海外旅行者が路上で飲酒をして事件を起こしていることが原因の一つだそうです。これまではハロウィンなど期間限定で禁止していましたが、今回は一年を通して路上飲酒が禁止になります。内容はPM6:00から翌朝AM5:00までと時間を区切ってで、罰則罰金は無しだそうです。

 

毎晩パトロールをしている渋谷区によると、実は路上飲酒の注意をされる7割が外国人旅行者なのだそうです。それもそのはず、外国人が見る旅行者向けのサイトには、「日本は路上で酒が飲める」、「酒飲みの楽園」、「電車の中でも酒盛りできる」などと紹介されているらしいです。さらにSNSで路上でお酒を飲みながら騒いでいる投稿を見て、「日本は路上で何やってもOK」みたいなイメージを持たれているようです。まったく困ったものです。

 

しかし実は渋谷の路上のみのきっかけを作ったのは日本人なのです。コロナ過にお店で飲食できなくなり、その結果路上でお酒を飲む人たちが一気に増えたのだと渋谷区は言っています。そんな姿をSNSなどで見て戻ってきたのが外国人観光客なのだそうです。それ以前にも渋谷ではハロウィンで路上のみをして良いと言う風潮ができてしまったのも問題の一つなのではないでしょうか。

 

実は海外で路上飲酒ができる国はほとんどありません。罰則や規制も厳しいです。アメリカでは栓の空いたお酒を見える状態で持ち歩くと違反になり捕まります。シンガポールでは路上飲酒は罰金11万円です。イタリアのローマではPM10時以降はアルコール飲料の販売は禁止されています。日本のコンビニのように24時間お酒を買える方が珍しいかも知れません。

 

以前の日本は、法律や条例が無くても路上飲酒で問題はありませんでした。あったかも知れませんが、ニュースになるほどではなかったと思います。なぜこのようになってきているのでしょうか。それは実は日本人の民度が下がってきているのではないかと言われています。外国人旅行者が事件や事故を起こしていると言いますが、実は圧倒的に日本人の方が事件を起こしているのです。もちろん、外国人旅行者すべての民度が低いのではありません。しかし一部の民度の低い外国人旅行者に日本人のレベルが合ってきてしまっているのです。

 

理想とする民度の高い国家(実在しません)には六法全書がないと言います。つまり、法律がないと言うことになります。法律が無くても、国民がお互いに相手を思いやり、お互いで安心安全をつくり出しているので犯罪が発生しないと言うことです。なのでこのように条例で規制をかけなければならない国になってしまったのは悲しいことだと思います。

 

日本人は民度が高い国として海外から認められています。サッカーの試合後などでサポーターが自主的にスタジアムの掃除をするなど、素晴らしい一面がありニュースで取り上げられたりします。日本のパスポートは世界で最も強い、つまり色々な国がビザなしで受け入れてくれる国であるのはその証拠です。外国人旅行者がたくさん来てくれるのはうれしいですが、これからも日本人として民度の高い状態を保って共存して行くことを模索する時になったのだと思います。