若いころはエネルギーも情熱も溢れるほどあったので、自分の時代は休むことが悪いような気がしていました。それこそ、TVで「24時間戦えますか」なんてCMが流れていた時代でした。
ところが、50歳を過ぎてどんどん歳をとってくると、休まないと何も継続できない自分に気付きました。それは何も肉体的だけではなく、精神的にも休みが必要だと思うのです。しかし、今までずっとそんなことも考えずに生きてきたものですから、休もうと思っても、特に精神的にはなかなか休めないのです。目が覚めるといつでも会社のことを考えてしまいます。そして気が付くとなかなか熟睡できていない。朝早く目が覚めてしまう。まあ、これも歳を取ったからなので仕方がないのですが。
休むことで得られるメリットは たくさんあります。まず“体力を回復できる”ことです。体力が減ることによって疲れが生まれ、思考や行動など あらゆる能力が低下します。そして、疲れた状態に良いことなんてありません。適度に休まなければ作業パフォーマンスは下がり続けるばかりで、あらゆる面で非効率的になります。
次に“行動に区切りをつけて、集中力を取り戻せる”です。作業の効率を上げるために欠かせないのが集中力ですが、体力の減少に合わせて集中力はどんどん落ちてしまいます。適度に休むことには、この”集中力を取り戻す”という役割もあるのです。
そして“ネガティブな思考を予防”できます。精神が不安定な状態が続けば、意識はマイナスな方向へと引っ張られてしまいます。疲れた心身は早めに回復させなければ、ネガティブな思考がこり固まってしまい、活動に悪影響が出てしまうかも……?ネガティブな心で作業を続けても、集中できず 能力を充分に発揮できません。そして、その不調が理由となって 気分はさらに悪くなっていきます…。良くない循環ですね。
休みは力を取り戻せる大切な時間です。誰にとっても休みは欠かせません。自分が一番活躍できるコンディションを 取り戻せるのですからね。また、チャンスに備えるためにも、休みは欠かせません。もしチャンスがやってきたとしても、疲労がたまっている状態ではチャンスを逃してしまう可能性だってあり得ます。
そもそもとして、休みが“与えられる”ものであるというのは不自然です。人間なのですから当然体力には限界があります。何より自分自身のための人生ですから、休むのは当然の権利だと思って思いっきり休みましょう!って自分に言い聞かせています(笑)