国立科学博物館のクラウドファンディング | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

わずか9時間半で1億円達成――。

光熱費高騰や物価高から資金難に陥り、

国立科学博物館がクラウドファンディングで

寄付を求めました。

 

結果は、たったの9時間半で目標額の

1億円が集まりました。そして現在でも

寄付を引き続き募っていて、なんと

現時点で6.6億円以上ものお金が

集まっています。

 

このニュースを見たとき「すごいな」と

思う以前になんで日本が誇るべき博物館が

こんな状態になっているのだろうと

思ったのでした。

 

アメリカのスミソニアン博物館やイギリスの

大英博物館では、絶対にこんなことは

起きないだろうと思います。

 

確かに博物館を維持するのは大変です。

担当者によると、動植物や化石の標本などを

管理するための光熱費が2022年度から高騰。

21年度の光熱費が約2億円だったのに対し、

22年度は約3億3500万円。23年度は

さらに上回る見込みでクラウドファンディングを

企画したとのことです。

 

ところで入場料っていくらか知っていますか?

個人の一般と大学生が630円で高校生以下は

無料です。もっと入場料を上げてもいいのでは

と思いましたが、スミソニアン博物館や

大英博物館はそもそも無料なのです!

 

詳細は不明ですが間違いないのは、両国とも

国の政策として博物館・美術館の解放が

国民の福利厚生の向上と考えているから

なのです。これがちゃんとした税金の使われ方

ですよね。

 

一方で日本では同時期に国会議員の先生方が

フランスに研修と言う名の観光に行った様子を

SNSに上げて炎上しています。もちろん、

ちゃんと仕事をしてくれれば良いと言われますが

こんなタイミングでニュースを見ると

何とも苛立たしく悲しい気持ちになります。

 

国立科学博物館の光熱費を見たとき

国家予算の中で見ると本当に雀の涙のような

金額だと思いました。それが優先的に出せない

日本にはなって欲しくないと思います。

 

博物館や美術館などの維持にはちゃんと

税金を使って欲しいです。これだけ国民が

クラウドファンディングで寄付しているのは

それだけ大切な施設だからなのです。

国会議員にはそこをちゃんと理解して

もらいたいです。