モノは安ければいいのか?
なぜ人は高級ブランドに惹かれるのか。
グッチは青年期に都会で一旗揚げようと
階級社会で最下級労働者ではあったが
最高級ホテルの皿洗いの職を得ます。
地道に信用を得て、皿洗いからウェイターになり、
王族や貴族の振る舞い、持ち物、
物に対する価値観などを見て
原価は何も意味を持たないと学びます。
むしろ商品が高ければ高いほど
それを所有することの価値が高くなると
見出しました。
この経験はのちに彼のブランドでの
ビジネスに大いに活かされることとなります。
その後彼は第一次世界大戦に徴収され
大戦後自分の名前を付けたお店を開きます。
最初はバッグを修理することをしていましたが
それにより、バッグのどこが壊れやすいか
どう作ればよいかなどを研究し
丈夫な鞄の作り方を学んでいきます。
この吸収した技術力とホテルでの高級品への
価値観、ブランドの本質を掛け合わせ
最下級労働者から世界有数の
エレガントなブランドを確立しました。
ブランドの元祖とされ、世界で初めて
品質保証のために自分の名前を商品にいれ、
ブランドそのものに自分の名前を
入れたのも彼がグッチオ・グッチでした。
彼は言いました。
“価格は忘れるが、品質は生涯残る”
今のビジネスを振り返ってみたいと思います。