太平洋側沿岸を南方から北上するのが黒潮です。
逆に北方から南下するのが親潮。
親潮は低温ですが、シベリア、ベーリング海を経由して栄養分の多い海水で透明度が低く、逆に黒潮は透明度高く栄養分は少なく暖かい海水です。
この二つの流れが交わると植物プランクトンが活発になって動物プランクトンの餌となり、動物プランクトンはイワシなどの餌となり大きな食物連鎖のサイクルが動き出します。
三陸沖が世界でも有数の豊穣の海と呼ばれるのも、こうした自然の営みがあってのこと。
昨日の新聞に黒潮大蛇行の様子が取り上げられていました。通常なら太平洋南岸に沿って北上するはずの黒潮が沿岸から離れて蛇行しながら流れていると言うのです。
何故?こうして蛇行するのか?
蛇行することでどんな影響があるのか?
まだまだわからないことが多いようですが、こうした変化が少しずつ大きな変化をもたらす事になるのでしょう。
宮城でのタチウオ、マダイの生息域の拡大や南方で産卵、黒潮に乗って日本沿岸に接岸するニホンウナギなどの生態にも大きく影響しているのだろうと思います。
黒潮の潮流を川に例えると、ここ数年、好調なキハダやビンチョウなどの釣れるエリアは流れの特徴とよく合致してます。やはり流れに変化のあるエリアは良いポイントになるんでしょうね(^^)