5.4キロの強度(直線強度)のラインで先端にルアーを接続すれば、その結び目はどんなに丁寧に結んでも5.4キロ以下で破断します。
ユニノット、ホーマーループノットなどいろんなノットがありますが、せいぜい、5.4キロの70%(通常は50〜60%位)程度の強度しか出せないはずです。
5.4キロのラインを使って、ルアーを接続して釣りをした時、タックルのラインシステムとしては5.4×0.7=3.78キロ(約8lb)程度の強度しか無い事になります。
先に10キロのシーバスを10キロ規格のラインで釣り上げるのは簡単では無い!と書いたのは、こういう事なんです。
基本、ラインは結ばなければ釣りが出来ませんよね?
錘を結んだり、ルアーを接続したり、針を結んだりすれば、結べば結ぶだけ、どんどんタックルの強度は低下する訳です。
この問題点をクリアして、より細いラインでより大きな魚を釣り上げるには?
その為のラインシステムの構築が必要になってきたのです。
12lbメインライン+ビミニツイストでダブルライン+メインラインの4倍の強度のリーダー。
ナイロンライン全盛の頃のラインシステムはコレが王道でした。
12lb+48lbリーダー
12lbラインをビミニツイストでダブルラインにすると、ビミニツイスト自体は強度低下はほぼしません。
上手なアングラーがビミニツイストをすれば12lbの90%〜95%程度の強度低下だけです。
ダブルラインをリーダーに接続するのはオルブライトノットです。
オルブライトノットもビミニツイスト程では無いが、上手く作れば70〜80%?位の強度が出ます。
ダブルラインでオルブライトノットしますので、12lb+12lb=24lbですので、24lbの70%強度とすれば、16.8lb(約7.6kg)のノットとなります。
最後の接続部は48lbのラインでルアーを接続します。
48lbの50%の強度低下とすれば、24lb(10.8kg)のノットとなります。
12lbの90%は10.8lb(4.9kg)のビミニツイスト部分
24lb(12lbダブルライン)の70%16.8lb(7.6kg)のオルブライトノット。
ルアー接続部は48lbの50%強度24lb(10.8kg)
リール側から結び目の強度はそれぞれ
4.9kg-7.6kg-10.8kgとなりました。
魚が掛かって、もし?切れるとすれば、1番強度が弱い4.9kgの位置が切れる事になります。
4.9kgの位置とはメインラインをビミニツイストした部分ですね。
この様にラインシステムはメインラインが破断する様に構築するのが理想的なんです。
この考え方はナイロンライン全盛期の考え方です。
現状、釣りはPEラインがメインへの進化しています。
PEラインのラインシステムについて考えてみたいと思います。