さらば、愛しの助っ人たち(その2) | 勇者の魂は西北に眠る

勇者の魂は西北に眠る

今はなき阪急ブレーブスと西宮球場を懐かしみつつ、後継球団オリックスバファローズを応援するブログ

 明日はいよいよ開幕戦。皆さん準備はよろしいでしょうか?
 筆者は、準備できていません。それも、けじめがついていないからです。まるで夏休みの最後の日状態ですが、チームを去った選手にはなむけを送ります。最終回は助っ人・野手編。

(1)スティーブン・モヤ選手:外国人枠の関係で1軍の試合に出場する機会が得られず、金銭トレードでドラゴンズより入団した経緯より、「ブライアントの再来」と話題になりました。期待に違わず初出場のマリーンズ戦で初打席ホームランを放ち期待が高まりました。また外野手登録ながら守備位置はほとんどファースト、身体の大きさと長い腕を伸ばしての捕球で、送球が逸れても安心できました。ただ打撃に関してはインハイとアウトローの組み合わせで苦しいバッティングを強いられる場面が多く、やや短気な性格が災いし苦しい引っ張りをすることで調子を落とすことも多かったです。出場試合数は年を追うごとに増えましたが、確実性が物足りないということで契約更新とはなりませんでした。単身赴任ながら日本の環境によくなじんだほうだと思います。ドラゴンズ時代からスーパーのイオンをよく使うということで、バファローズに移籍してからも京セラドーム近くのイオンで見かけたという情報もありました。もう少し在籍していたら、イオンのCMとかに起用されていたかもしれませんね。
今シーズンはメキシコリーグでプレイ。まだ30歳と若いため、好成績を残せばNPBへの復帰も十分見込めるし、チームは異なっても復帰するのではないかと思います。
【独断のMIP】2021年11月20日 対スワローズ戦(日本シリーズ) 試合を振り出しに戻す代打ホームラン

次は、懐かしの背番号で。
(9)ステフェン・ロメロ選手:イーグルス移籍前の3年間については、以前書きました。

 

 

 昨シーズンバファローズに復帰しての活躍を期待しましたが、こちらもまたコロナ渦による単身赴任の負担が重く、途中退団となりました。ロメロ選手がベンチにいると不思議と勝つ試合が多かったようなイメージがあります。そして繰り返しになりますが、ホームランを打った後の安達選手とのパフォーマンスを楽しみにしていた方も多かったと思います(その時の動画は上記リンク先に残っています)。
 今シーズンはドジャースとマイナー契約。今シーズンよりナ・リーグでもDH制が導入されたことにより、昇格してのDH起用が期待されます。
【独断のMIP】2019年6月8日 対スワローズ戦 筆者も観た!貫録の2打席連続ホームラン

 最後は、本物で締めたいと思います。
(10)アダム・ジョーンズ選手:関西空港で来日したとき、多くのファンが詰めかけて記者会見が行われたことが昨日のように思い出されます。MLB通算282本塁打と外野でのスーパーキャッチということで、4番ライトとチームの中心になることが求められました。1年目のキャンプ、オープン戦では独特の調整法を見せて期待が高まりましたが、開幕すると特に守備力の低迷が明らかになり、当初のライトからやがてDH起用に切り替わりました。それでも初年度はホームラン12本放ち、日米通算2000本安打もどうにか達成し、2年目にかけます。しかしスタメンでの集中力は続かず、また杉本など中軸が固まってきたため首脳陣と話し合いの上、代打の切り札としての起用が中心となりました。代打起用となってからはフォアボールを選ぶなど出塁率が向上、特に外国人投手との対戦ではネームバリューだけで勝負あるというシーンも観られました。とはいえ2年8億の契約はチームにとって重く、契約は解除となりました。
 帰国してからはNPBについてマスコミのインタビューに応えたり、運転手などをしたりしていたとか。ちょうど近況についての記事がありました。

 

 

 野球を通したチャリティー活動を行っているようです。引退を表明してはいませんが、MLBの現状を見るに選手としての復活の道は厳しいかもしれません。
 成績としては期待した数字は残せませんでしたが、野球は楽しむものであることをモットーとし、出場しないときも外野手やスタンドのファンとキャッチボールをする姿が観られました。また打撃理論は確固としたものがあり、愛弟子となった杉本がブレイクを果たすことができました。そして何より、「優勝させるために入団した」という約束を果たしたことは、決して忘れてはなりません。
【独断のMIP】2021年11月25日 対スワローズ戦(日本シリーズ) 筆者も観た!神戸に誘う代打決勝ホームラン

 よろしければクリックお願いしますm(__)m

にほんブログ村 野球ブログ オリックスバファローズへ