こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

 

きょうは英語について話します!

 

小学校に正式に英語の教科が取り入れられています。100%近くの子どもたちが高校に進学するので、8年間英語を学ぶことになります。で、思うのです。

 

なんで英語やるの?って。

 

先日ある集まりで「今は旅行とかでもスマホがあれば通・翻訳すぐにできるのに、英語を学ぶ意味があるのか?」ということが話題になりました。

 

英語はこれからの社会に必須。これが大多数の人の認識だと思います。

なので、スマホの通訳・翻訳機能があるのになぜ英語を学ばなきゃいけないのか?という問いは、少数意見であり、異質だといえます。私もさいしょ、え?英語は習得必須でしょ?と思ったのですが、しかし、なぜ習得必須なのかと問われるとわからないのです。

 

とりあえずの回答として、これからはますますグローバル化するので世界の公用語である英語を使いこなせないと生きていけない、でしょうか。文科省も政治家も、その他多くの人もそう思っているのではないでしょうか。

 

ですが…それなら、スマホがあれば…の問いにどう答えたらいいのでしょう…?

 

かなり古い本になりますが、ズバリ「なんで英語やるの?」というタイトルのエッセイがあります。

図書館のリサイクルブックコーナーからもらってきた1970年代に出版された本です。

著者は中津りょうこ(漢字が出てきませんでした…)さん、1925年生まれ、ソ連で育ち、戦後は国連軍の電話交換台に勤務し、10年ほどアメリカで生活した後日本で英語塾をやっていた方です。

 

彼女は1970年代に高校生や大学生に英語を教えながら、ついぞ、なぜ日本人が英語を学ぶのかわからなかった。しかし、おそらくこういう理由ではないかと、高校の英語教師になった教え子とたどりついた答えは以下のようなものでした。

 

日本人が英語をやる理由

 

その1 選別のため。多くの人になんで英語を勉強するの?と聞いたところ、受験に必要だからでしょ!と答えたとか。その通り!受験のための英語で(その他の教科も同じ)選別をするのです。上・中・下・除外

 

その2 出世のため。日本は日本語しか話されていないので、外国語が(しかも世界の公用語の英語)話せるというだけですごい人に見える。(多民族国家ではひとつしか言葉がわからないとそもそも生活が立ち行かない)

話す内容はどうでもよい。中身がわかる人はほとんどいないから。

 

その3 虚栄のため。英ペは羨望のまなざしを向けられる。(悪いことしたら視線を逸らされるが…他人(しかも超ビッグな良い人)のお金をごっそり使うとか)話す内容はどうでもよい。中身がわかる人はほとんどいないから。

 

彼女の絶望のほどがよくわかります。

 

英語を使いこなし、国連軍の交換台で働いていた中津さんでさえ、ちゃんとした英語を話していないからといってアメリカ人上司にまともに相手にしてもらえなかった。日系二世の英語教師に発音の基礎訓練を叩きこまれ(彼女以外の日本人でアルファベットの段階を終えた者は皆無だとか)、ようやくアメリカ人上司がまともに話を聞いてくれるようになった。そんな中津さんが、日本の英語教育に接して途方に暮れたのです。

 

なんで英語やるの?

 

ネット上で手に入る書籍なので読んでみてください。