早く人間になりたい。 | 勇々自適。

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役者・演出・プロデューサー、鈴木洋平が日々のよしなしごとを語っている様です。

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先日の深夜、偶然「妖怪人間べム」を見た。
OPテロップには「放送は当時のものであり、一部不適切な表現もございますがご了承下さい」的な文言が流れる。

ほな流さんかったらええやん!
と、出だしから突っ込みが入るこの作品は、概ね1分間に数十回の突っ込みを入れなければならない力作だ。

なんといっても当時を知らない多くの人は、画面に出ている妖怪少年を「べム」だと認識しているが、彼は実は「ベロ」なのだ。
タイトル=主人公であるならば、彼は主役を差し置いて、いいところばかり映る。
これは「おそ松君」における、イヤミ・チビ太の存在と同じ関係性で、昔の作品にはよくありがちな構図だ。


しかして、ベロはただのトラブルメーカーで、自らピンチになるのだが、怪人との戦闘は概ねべムとベラが担い、そそくさと現場を後にしているではないか。

気になる戦闘シーンは、妖怪らしい超越的な闘いは一切なく、ガチな肉弾戦によって行われる。
気やチャクラや霊力と言った形而上の力に頼らないのは大したものだ。
ビジュアルこそ禍々しいが、双方かなりのクリーンファイト。
敵も、その辺の腕っぷしが効く人なら太刀打ち出来そうな戦闘能力であるからして、物悲しさを誘う。


いろんな意味で見過ごせないこの作品。
次のオンエアが楽しみだよ。