結婚したときに

我々夫婦はそれぞれが一台ずつ

アイロンを持っていまして


旦那さんがもっていた方のが

それはもう

絶妙な使い心地で

当時のわたしは

ひどく驚きました。




・コードレスで動きが自由

・前方向に動かしても後ろ方向に動かしても

シワを伸ばしやすい形

・蒸気がたっぷりと出る

・そこそこ幅があって面積が広い

・動かすときに簡単に浮かない程度に重い

(重い方がアイロンとして力があるが

手で動かすのだから重いだけのものは

しんどい、

それが絶妙な重心と重さになっている)


シャツのアイロンがけにおいて

使いやすい条件が

全て揃っている✨



わたしは

アイロンなんて形も機能も完成してる

のだから

どれも使い心地は変わらんと思ってた。


その思い込みが

木っ端微塵になりました。

びっくりびっくり、よ。



ですが、


この会社では

スチームアイロンを今あつかってないのね。


旦那さんはポツリと言った、


1社がド正論でキッチリした製品を出すと

他社は何をどうやっても売れなくなる。

証拠はないから

この傾向を口に出してはいけないが

今はド正論を貫いて

キッチリ設計された製品を

商品化するのも

売り続けるのもむずかしい。



その後、

「なんじゃそのふざけた理屈はー!!」

という

わたしの家電業界への八つ当たりを受けて

旦那さんはかわいそうでした。


でもね、

どうしても納得がいかない。


ものづくり大国ニッポンは

どこいった?!


痕跡くらいは大事にしようよ。


。・゜・(ノД`)・゜・。



アイロンの需要が減ったのは

本当に「使う側」の変化が

理由なんだろうか?


使いにくい道具しかなくなると

その道具を使う習慣は廃れるのも

方向性としては

当たり前じゃないかしら。





でもね、


この(?)アイロンの話には

続きがあります。




わたしの実家で

何かでもらって

そのまま死蔵されていた

コチラ


こちらは

ミニサイズの

スチームアイロン

としても有能

なんです。


少し古いスチーマーの外箱に書かれている

「2 WAY」

とは、

スチームアイロンを

兼ねてます

てこと。


・大きさと

・コード付きなこと、

それから

・温度設定ができない。


この3つ以外は

青いアイロンのよさが

キレイに引き継がれている


\(//∇//)\


コソリと書いてしまうけれども

わたしは旦那さんの話を聞いたときに

もしかして

このアイロンの設計者は

アイロンに関われない部署に

とばされてしまったんか?

慄いたんですよ


すみません、間違えました。

旦那さんのアイロンの前に

スチーマーが実家に来てます。




写真はコードの重さを除くよ。


この機種は今も売られている…ハズ。


あ、あった。





公式ホームページによる

解説はコチラ↓




残念ながら

「2 WAY」の表記はなくなってるみたい。


スペック表記を見ると

「ミニサイズのアイロンとしての使い勝手」

は今もいきているようです。


そして

今ならば


温度設定も可能

(=´∀`)人(´∀`=)



ただし、

アイロンとしても使い勝手がよい

ということは

スチーマーとしては

重く感じるのではないか

と思います。

というか

これの重心はアイロン用に感じるよ。



とても残念なことに
わたしは家電量販店で
このメーカーの衣類スチーマーを
まだ見つけたことがない。
というか
売れ筋のスチーマーの形が
これではないというべきか。

手にとって確かめるのは
ちょっとむずかしいかも。


蒸気の量がすごいです。
さすがスチーマー、
滅菌能力をうたうのは伊達じゃない。

バキューム式アイロン台を持たないわたしには
少々使いにくくて
手放そうか、考えているところです。

小さいので
洋裁には使い勝手がよいと思う、

縫い目にだけアイロンを当てるのは
小さいからやりやすいですし

縫ったあとに
内側から角を押さえるのなんかも
やりやすい。

スチーマーとして
仕上げアイロンにつかう、というのも
一枚ずつ仕上げて写真を撮る人や
趣味でやる人には
便利でよいのではないかしら。

…スチーマーとしては重いと思うけどね。

「つぶしの効く一台」として
とても優秀だと思うよ。


私の手元にあるのには
手元スイッチがないのだけど
新しいバージョンについては…
…写真に見えるアレは
主電源じゃないかと思うんだけど、
わかんないんだよ。。すまぬ。



* * *

ここからは
旦那さんの語った
「スチームアイロンの構造」についての
わたしなりのまとめになります。

スチームアイロンは
水を沸かして
その水蒸気を細い管を通して外に出し
衣類にあてる構造になるのですが

そのときの水の状態は
強火で沸いて
蒸気が噴き出て蓋がカンカン鳴っている
ヤカン(またはお鍋)の状態。
そして
温度が上がりすぎたら切れるとはいえ
火は必ず強火の状態でしか使えません。

力技で蓋を押しつけたら
まるで爆発のように
逆に蒸気が噴出してしまう、
つまり
スチームアイロンの構造では
一度温度が上がってから
蒸気が出ないように押さえ込む何かは
アイロンにとっても
使う人にとってもよろしくない。

お水は温度が上がっても
100℃が限界ですが
過水蒸気と呼ばれる
アイロンの蒸気の一部
エンドレスに温度が上がる、
つまり
連続で使うのは
アイロンにとっても
使う人にとっても
よろしくはない。

プラスチックは
空中からでも水分を集めて
そこから分解していくし
金属は
水分が仲介した塩分で錆びてしまう、
なので
中のお水を入れっぱなしで使い回すのも
使い終えた後に蒸気が残るのも
さらにその後
温度差で水滴が中にできるのも
できればすべて避けたい。
そして
それの責任を使う人側にやるのも
むずかしい。


よい道具を作るというのは
この辺の弱さが外に出て
使い手にできる限り影響しないよう
しっかりと工夫すること、
だから
構造としての弱さを知ったからといって
使い方に気をつけるべきという主張では
ないです。
商品には仕事として設計する人がいるから。

今回彼が言いたかったのは

・一回で使い切る量の水しか入らない大きさ
・使い切ってしまうほどの大量の蒸気
・いちいち電源を切らざるを得ないことは
すぐに熱くなるスピードで挽回している

これは
スチームアイロンの構造として
最強のスペックじゃないか?
ということ。

アイロンコーナーでは見ない商品だとしても
アイロンとしての性能は
一段上がっているように見えるけど?
と言っていた。



それから

・電子ケトルが白くなるアレは
水を加熱するものには必ずつく
・水だけを加熱する場合は
手入れをする以外ではとれない
 ↓
それで蒸気穴が詰まることも
当然想定される。

のだそうで、

理屈としては
自己責任による定期的な手入れで
対応できそうな気はするが
なにぶん蒸気の通る管が細い(つまり繊細)
ので
できれば専用のお手入れグッズがほしい、
とのこと。



衣類用スチーマーは
一時期ブームだった気がするけど。

今の売れ行きは
どうなってるのかねぇ。。

衣類用スチーマーが爆売れしたら
「家庭用ハイソフナー」を
どこかの会社が開発しないかな?

それ、夢の見過ぎかなぁ??