CLAMP展☆国立新美術館 | step and go☆嵐が大好き✩.*˚羽生結弦くん応援!

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現在は主に、羽生くんの事、嵐さんの空想のお話を掲載しております。
(過去の嵐さんの空想のお話は、『Angelique』を再掲中です。他のお話については検討中です。申し訳ありませんが、ご容赦くださいませ)


国立新美術館で開催中の、CLAMP展に行ってきました(* 'ᵕ' )🪄︎︎✨




C L A M P を頭文字とした、COLOR・LOVE・ADVENTURE・MAGIC・PHRASE の5つのテーマを巡る展示構成で、23作品、約800点ものカラー・モノクロ原画が展示されており、

CLAMPの35年間の創作活動の軌跡を辿る、大規模なスケールになっています。



六本木ヒルズの53階の美術館で「カードキャプターさくら展」を見たのは、2018年の11月。

早いもので、あれから6年経ちました。


漫画家さんもデジタル作画する方が多くなり、ルールはまだ未整備のようですがAIイラストも台頭してきて

そちらが主流となってきた昨今です。


そんな画に見慣れた今となっては、貴重になった手書きの線や色塗りの原稿は、6年前見た時よりもはるかに、原稿に込めた作者の想いといったものが鮮やかに浮き上がり、

脈打つような体温と生々しさを感じさせる一枚となっていました。



人は、もうホントに、めちゃめちゃ多かったです。

私がこの国立新美術館の展示見学で過去に体験した中では、「ミュシャ展」の混雑が一番だったのですが、その記録を塗り替えましたね〰️


年齢層も、大概の美術展は御年配の方(私もか)が圧倒的に多いですが、このCLAMP展は若い方、そしてインバウンドの影響もあり海外の方が非常に多かった印象です。



とても熱心に鑑賞する方が多い中で、実は、、私がしっかり読んだことのある作品は「カードキャプターさくら」のみなのですぅ( ◜𖥦◝ )

他の作品も題名は幾つも耳にし目にしたことはありますが、

人見知りならぬ物見知り(?)を発動し、実際手を伸ばしたのは、本屋に平置きにされていたコミックスの表紙のさくらちゃんのとんでもない可愛さに惹かれて…なのです。

さくらちゃんの[クロウカード・さくらカード編]が終了した時期に、私も少し忙しくなって漫画から離れたので、その前後に発表された作品(ちょびっツ・こばと・xxxHOLiC・ツバサ、更にカードキャプターさくらクリアカード編)たちは、その内容を殆ど知りません💦


でも、美術館の一堂に展示されている原画たちには、見る者の首根っこを掴んで離さないような、抗えない画の魅力と言葉の力に溢れていて



年齢・性別・国を超えて、古い作品でさえ今もなお読者たちを魅了し続けている秘密が、少し垣間見えたような気がしました。




PHRASEのお部屋


その言葉たちは、キャラクターの姿で、声で再生され

心の素直なところに、まっすぐに届きます。



壁沿いに箱が置かれています。


🦋……🦋……🦋……🦋……


この箱の中には、

CLAMPが数々の作品の中で描き、届けてきた

「言葉の一片」が入っています。


今日ここで、今のあなたは

どんな言葉を引き寄せるのか、

そこに込められた、どんな眼差しに出会うのか…


🦋……🦋……🦋……🦋……



翔くんの「言葉展」でも六本木展ではお御籤を引けたり、立川展では入場の時に受付の方から言葉のカードを頂きました。

このCLAMP展では、各々が一枚だけカードを引くことが出来ます。

早速箱の中に手を突っ込んで、手探りで「引き寄せた」一枚は、



大好きな、さくらちゃんの……!!


泣きそうになりながら、その言葉をかみしめました。



「いいなぁとか 好きだなぁって思う気持ちは

自分じゃ どうにもできないよ」



この言葉のシーン、ほんのり浮かぶような。

夏祭りの時だったかな?
小狼くんの、雪兎さんへの「好き」な気持ちを知った時に、小狼くんに掛けてあげた言葉かな…?


そう、カードキャプターさくらの世界は、
誰かの  「すき」 の気持ちを、例えそれが叶いづらいものだと分かっていても、優しくあたたかく寄り添い、包み込むように描かれていました。

同性でも異性でも、歳が離れてても
声高に多様性とかLGBTQ+とか叫ばなくったって、さくらちゃんの世界では、呼吸するのと同じように、ごく自然なこと。
そして、ファンタジーの世界とはいえ、その軸は一貫してぶれることはなく、読者は安心してさくらちゃんの世界を楽しむことが出来ました。

物語に良くある、悪人は出て来ません。
悪人を出さなくとも、面白い物語構成が出来るのが、CLAMPの凄さの一つでもあります。

主人公のさくらちゃんに限らず、登場する人物誰もが、ちゃんと誰かから愛されて、誰かを愛している。

愛するその気持ちは、自分以外の誰かを大切に思う、思いやる優しさとして表現されています。

隣に立って笑い合えるのが自分じゃないとしても、
大切な人が幸せでいてくれるのが、何より嬉しいから。




(そういえば私が、にのちゃんが「たった一人のひと」を見つけて、結婚されたあとのお誕生日に寄せるメッセージを「にのちゃんと、にのちゃんの大切な人たちが幸せでありますように」と書くようになったのは、きっと知世ちゃんの、この言葉が胸に深く残ってるからだろうな、と展示を見て改めて思いました。

勝手な思い込みだけれど、きっとにのちゃんも、自分の大切な人には笑ってて欲しい、幸せでいて欲しい、そう思えるひとであると思うから)



私がさくらちゃんを大好きな理由。
 
夢中でコミックスを読んでた頃には分からなかったけど、

時を経て、改めてさくらちゃんの世界を見て
今、分かりました。




さくらちゃんは、「希望」そのものなんです。



さくらちゃんの無敵の呪文「絶対、大丈夫だよ」という言葉。


そう、前はその言葉自体が無敵の呪文だと思い込んでいたけれど、

考えてみたら、その無敵の呪文だけでは、何も変わらないんですよね。何かのカードと合わせて、初めて絶大な効力を発揮するという。


絶対に絶望しないという強い気持ちと、思いを託したカードとが合わさる事で、奇跡が起きる。


希望を捨てなければ奇跡は起こる。



だから、「絶対、大丈夫だよ」は

「希望」そのもののさくらちゃんの、無敵の呪文なんだな、と思いました。


あぁ、だからわたしはさくらちゃんが大好きになったんだな。


優しくてあたたかいファンタジーの世界の主人公。

さくらちゃんは、憧れてやまない、眩い希望の光そのものなのだからね





(いま家に飾っているさくらちゃんの絵は⬆️ananの表紙絵を切り抜いたもの)



さて、5つのお部屋を見た後は、

IMAGINATIONのお部屋に繋がっています。


ここには、年代順に作品を紹介していたり、コラボ作品の現物などが並びます。(この辺りは、主に著作権厳守のため撮影不可になっています)


羽生くんの『GIFT』の絵本の現物や、デジタル印刷された本文イラストも、このお部屋に5点ほど展示されていました。


ソチの時に、羽生くんの手足の長さや等身の2次元さ故に『作画CLAMP』と囁かれていましたが、

時が経ち、CLAMP作品の魅力を知っている羽生くんから、自分の書く文章の世界観を表現してくれるのは、



『CLAMP先生にしか出せないかなと思って』


そして夢の一冊がこの世に出ました。




お部屋の真ん中に、CLAMPへの4つの質問と、答えが書かれた大きなテーブルが鎮座しています。



4人だからこその集合知


関係性はデビュー当時のまま






35年間続けることが出来たのは、結局のところ『意思統一』が出来ていたから


根っこの部分は、35年たっても出会った頃と変わらない





物語の中で、一度決めたことは覆らない


セリフってやっぱり、作家がどう思ってるかではなくて、その物語の中でキャラクターがどう語るかなのかなと




5年後も、10年後もまた違う形でも、CLAMPの展覧会だったり、別の何かがまた開催される

そんな『創作集団』でありたいですね。



🦋……🦋……🦋……🦋……



クオリティが高いまま、長く続けることがどれほどの困難を極めることか。

個々が精神的にも独立した方々でおられることは勿論、何よりも創作活動に命を、人生を捧げた方々たちなのだと感じます。


一人の人間が、その境地に辿り着くのも環境や偶然まで合わさった奇跡のようなものであるのに、

4人集まった。CLAMP先生もまた、その創作物を文化や芸術の域に高めた、現代の不世出の方たちなのでしょうね。


(嵐さんも、似通ったところあるよね、だから……と思ったりもしました)



最後のお部屋は、DREAM





今日の選択が、明日の自分をつくること。





この展覧会のために、描き下ろされた作品です。





最後に、私たちにはなむけの言葉が





「コトバ」は生きているの

そして、時には人の生き筋さえ縛る


どうせ言葉を使うなら、呪詛ではなく優しいあたたかい言葉を使いたい。

だってその言葉を吐く時、何よりも自分自身がその言葉を聞いているのだから。


まっすぐ、

ただまっすぐに

私はわたしの「すき」を見つめ続けたい。



そんなふうに思いながら後にしたCLAMP展でした。


🦋……🦋……🦋……🦋……



ここに来るとこのアングルで毎回撮ってしまう。

黒川紀章氏の建築美