Safe at Home | とりたちのこえをきく

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自分用メモと感想置き場です。The Byrdsとか好きです。

Safe at Home/International Submarine Band
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バーズ加入直前にグラム・パーソンズが在籍していた、「インターナショナル・サブマリン・バンド」唯一のアルバム。
1968年作品。「ロデオの恋人」と同年だけれど、当然こっちのほうが先。


「カントリー・ロック」の先駆けは、実はこのバンドだったとかバーズだディランだいやビートルズだなどなど、こんにちではいろいろ言われているようだ。まあ個人的には何が最初だったかはどうでもいいけど、カントリー・ロック最高だよね!と思います。


「ロデオの恋人」のようなサウンドだろうと思っていたので、聴いて少し驚いた。こちらのほうがずっとカントリー・ロック。素晴らしい。
演奏の質などは荒削りだけれど、非常に引力を感じるアルバム。大好き。グラム・パーソンズのボーカルもすこぶる快調で、透明感があるよ!
軽快な曲やのどかな曲が多く、後年グラム・パーソンズが聴かせてくれるような、泣かせるバラードは無い。
重たくないサウンド。



ちなみにクレジット


Gram Parsons: lead vocal/rhythm guitar
Bob Buchanan: vocal/rhythm guitar
John Nuese: lead guitar
Good Ole "Jay Dee": steel
Earl "les" Ball: piano
Jon Corneal: drums

Suzi Jane Hokom: producer


ボブ・ブキャナンはヒッコリーウィンドを共作した人。
ジョン・コーネルはブリトウズのファーストアルバムで、何曲かドラムを叩いていた。
クリス・エスリッジもインターナショナル・サブマリン・バンドに在籍していたようだけれど、このアルバムに参加していたかは不明。
国内盤を持っていないので、いつものごとく英文ライナーを斜め読み(というか適当読み)したところ、二期に在籍していたようだ。二期ってなんだろう。


音は、ボーカルが特にぼんやりしていて、少しエコーがかかっている。けど自分は気にならない。


あえて古めかしくしてあるジャケットも、なかなかクールで好きだなぁ。



01. Blue Eyes - Gram Parsons

02. I Must Be Somebody Else You've Known - Merle Haggard

03. A Satisfied Mind - Jack Rhodes / Joe Hayes

04. Folsom Prison Blues / That's All Right - Arthur Crudup / Johnny Cash

05. Miller's Cave - Jack Clement

06. I Still Miss Someone - Johnny Cash

07. Luxury Liner - Gram Parsons

08. Strong Boy - Gram Parsons

09. Do You Know How It Feels To Be Lonesome? - Barry Goldberg / Gram Parsons


--- Bonus Track ---


10. Knee Deep In The Blues - Melvin Endsley



カヴァー曲が半分ほど占める中、自作曲も光っている。
特に01が大好きで、カントリー・ロックの代表曲じゃないのってくらい素晴らしいと思うんだけれど、世間の評価はそうでもないのかな?
07はエミルー・ハリスもカヴァーしている。自分でもよく分からんが、アルバム中この曲だけおしゃれな感じがする。
ブリトウズで再演された09は、こちらのほうがより素朴で、寂しい感じが伝わってくるなぁ。


不勉強で原曲をあまり知らないので、カヴァー曲に関しては詳しいことはかけない。
バック・オーウェンスの曲が無いのかというのは少し気になった。
バーズも取り上げてる03は、ヴォーカルも演奏もとっても抜けた感じのナンバー。


メドレー形式で演奏されている04は、物凄く気になってジョニー・キャッシュ(Folsom Prison Blues)とプレスリー、ビートルズ(That's All Right)の曲と聴き比べた。
かなり違う曲になっているというか染められまくっていて、インターナショナル・サブマリン・バンド版はなぜか狂気を感じる。




よだん


「イージーライダー」を見たことがきっかけで、その辺の時代に作られた映画を立て続けに見ていた時期があった。
そのときに見た中のひとつ、ピーター・フォンダ主演の「Trip」(白昼の幻想)を何気なく眺めていたところ、クラブ(?)シーンのステージにグラム・パーソンズそっくりな人が!!!
あれ、すごい似てる。本人?本人か?気になりすぎて何回もそのシーンだけ繰り返し見て、一時停止して思わずインターネットで調べたらやっぱりインターナショナル・サブマリン・バンドだったよ!驚いたわ!
しかし残念なことに、歌や演奏はエレクトリック・フラッグというバンドのものが当てられていた。
映画プロデューサーにとっては、インターナショナル・サブマリン・バンドのサウンドはヒップじゃなかったそうです。(この辺のことも、よく見たら英文ライナーにかかれてた)
うーん。