Gene Clark with the Gosdin Brothers | とりたちのこえをきく

とりたちのこえをきく

気が向いたときに更新。

自分用メモと感想置き場です。The Byrdsとか好きです。

With the Gosdin Brothers/Gene Clark
¥1,557
Amazon.co.jp

1967年作品。バーズ脱退後の、記念すべき初ソロアルバム。
(でもWith the Gosdin Brothersとタイトルに冠しているくらいだから、正確に言うとソロじゃないのかな)
バーズを少し引きずってはいるけれど、バーズのジーン・クラークとは違うものを聴かせてくれる。
フォーク・ロックを華やかにし、カントリー、サイケ要素が混じったようなサウンドだなぁと自分は感じた。


ジーンらしい失恋ソングもたくさん入っているし、若干売れ線狙いな感はあるけれど、やっと彼自身がやりたかった音楽を発表できたのかなぁということで良かったね!
ちなみにやっぱり、そんなに売れなかったそうな。


個人的には、若さと苦悩が滲むバーズ時代の曲や、この少し後の哀愁漂うホワイトライトの曲のほうが好きなので、このアルバムはそこまで聴き込んでなかった。
しかし今回、感想を書くために久しぶりに聴いてみたら、ああやっぱりジーンらしくて良いなあと思ったのでありました。(結局若い頃のジーン・クラーク作品なら何でも「良い」んだ、わたしは)
伸びやかで艶のあるジーンの声を支える、参加ミュージシャンもまた豪華で素晴らしい。


しかし、わーわー入っているバックコーラスやハミングが、なんとなく古臭いと感じる。
タンブリンマンやターン・ターン・ターンのほうが洗礼された音楽に聴こえてしまうのは、単に自分の好みの問題だろう。


ジーン・クラークはなんとなく、秋~冬の季節が似合うね。
ジャケットも文句なし。素晴らしい。
国内盤は見たこと無いけどあるのかな。



Guitars: Gene Clark, Bill Rinehart, Clarence White, Glen Campbell, Jerry Cole;
Bass: Chris Hillman;
Drums: Mike Clarke;
Piano And Harpsichord: Leon Russell

Produced by LarryMarks (01,02,05,06,08,10,13)
Produced By Gary Usher (03,04,07,09,11,12,14,15,16,17)


01. Echoes - Gene Clark
02. Think I'm Gonna Feel Better - Gene Clark
03. Tried So Hard - Gene Clark
04. Is Yours Is Mine - Gene Clark
05. Keep On Pushin' - Gene Clark / Bill Rinehart
06. I Found You - Gene Clark
07. So You Say You Lost Your Baby - Gene Clark
08. Elevator Operator - Gene Clark / Bill Rinehart / J.Larson
09. The Same One - Gene Clark
10. Couldn't Believe Her - Gene Clark
11. Needing Someone - Gene Clark


--- Bonus Tracks ---


12. Tried So Hard - Gene Clark
13. Elevator Operator - Gene Clark / Bill Rinehart / J.Larson
14. Only Colombe - Gene Clark
15. The French Girl - Ian Tyson / Sylvia Fricker
16. So You Say You Lost Your Baby - Gene Clark
17. Is Yours Is Mine - Gene Clark



澄んだ空気を感じさせる01から始まるこのアルバムで、自分の好きな曲は03と15。
唯一他人のカヴァー曲である15は、歌詞もさることながら、アレンジもなんだかきゅんきゅんしますね。本家のイアン&シルヴィアバージョンのイメージをひどくぶち壊すこともなく、ジーンらしく仕上げている。


後期バーズがカヴァーした02やブリトウズがカヴァーした03、軽快な11などではクラレンス・ホワイト(多分)のギターが心地よい。ジーンの声との相性も良いね。
09なんかはクラレンス・ホワイトのお陰で、洒脱な音になっている。なんていう存在感なんだろうか。


16は07のアコースティックバージョンで、がらっと雰囲気が変わっている。コーラスを添えてるのはゴスディン兄弟のどちらかかな?
ここには収録されていないけれど、ジーンひとりで弾き語りしているバージョンも存在する。


ややサイケな05、08と13(アコースティックヴァージョン)、10も面白い。


あと12は03の別バージョンだけれど、謎のエコーがかかっている。


全体に渡る「ああ、何かマイケル・クラークっぽい」と思わせる軽いドラムも、聴いててなんだか嬉しくて笑ってしまう。(たまに、何だ今の!?って思うけど)