- ザ・ラスト・オブ・ザ・レッド・ホット・ブリトウズ+4(紙ジャケット仕様)/フライング・ブリトウ・ブラザーズ
- ¥2,800
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1972年発表、4作目。(とりあえず)ラストアルバム。
前年に行われた3日のライブで演奏された曲の中から選ばれ、編集されたもの。
しかしつながっているところも多く、そうでないところも変な編集のされ方はしていないので、水をさされることもなく頭から最後まで聴けるよ。
ついに、オリジナルメンバーはヒルマンひとりとなった。
このときのメンバーにはすでにスニーキー・ピートとバーニー・レドンがおらず、代わりにアル・パーキンス、ケニー・ワーツ、バイロン・バーライン、ロジャー・ブッシュが加入。アル・パーキンス以外の3人は、ちょうどカントリー・ガゼットというバンドを結成したところだったのを、引っ張ってきたらしい。すごいな。
実質、メンバー不足でツアーが出来ないブリトウズが、カントリー・ガゼットにサポートしてもらってたようなものなんじゃないのかな。新生ブリトウズを結成して再スタート!というより、もう解散する気満々のような…。
それはともかく、彼らの加入により、さらに演奏力が増したブリトウズ。
ヒルマンの歌も安定していて、実力あるライブ演奏が楽しめる。
なんといっても、後期ブリトウズがどんなセットでライブをしていたのかを知れるのが嬉しい。
中盤でブルーグラスをやってたのには驚いた!完全にヒルマンの趣味だろうな。他のメンバー(特に、ブルーグラスに、はあまり馴染みなさそうなリック・ロバーツあたり)はどう思ってたのかな?
ロック寄りの激しいカントリーロックも聴けて楽しい。
グラム・パーソンズ在籍時にやってたようなスローなバラードはなく、アップテンポな曲が多い。
だからといって飽きるわけではない。
残念なのがこの投げやりジャケットと、リック・ロバーツがメインで歌っている曲がないところ。
ほとんどヒルマン。(実際のライブではロバーツも歌ってた模様)
グラム・パーソンズのような、鮮烈な印象の残る声ではないけれど、安定した歌唱力がヒルマンのすごいところだと思う。
アル・パーキンスの演奏はスニーキー・ピートとは違うけれど良いねぇ。
マイケル・クラークも、バーズ在籍時に比べると格段にうまくなってる。(なんて上から目線)
Ghris Hillman: vocals/bass/mandolin
Rick Roberts: vocals/rhythm guitar
Al Perkins: pedal steel guitar
Kenny Wertz: acoustic guitar/banjo
Michael Clarke: drums
Byron Berline: fiddle
Roger Bush: acoustic bass
producers: Jim Dickson
01. Devil In Disguise - Gram Parsons / Chris Hillman
(デヴィル・イン・ディスガイズ)
リードボーカルはヒルマン。
Christine's Tuneを改題したもの。グラム・パーソンズとボーカルを分けていた大元バージョンとは違い、独りでどちらのパートもリードで歌ってる。ちょっと寂しい。
02. Six Days On The Road - Earl Green / Carl Montgomery
(シックス・デイズ・オン・ザ・ロード)
リードボーカルはヒルマン。
ペダルスティールとフィドルのお陰で、曲がカラフルに仕上がってる。楽しい。これ好きだなぁ。
03. My Uncle - Gram Parsons / Chris Hillman
(マイ・アンクル)
リードボーカルはヒルマン。
ドラムのおかげ?で少しポップに聴こえる。
04. Dixie Breakdown - Don Reno / Jimmy Lunceford
(ディキシー・ブレイクダウン)
インスト。
ここから早弾きブルーグラス曲が始まるよ!こりゃ聴衆盛り上がるわ!楽しい!かっこいい!!!
05. Don't Let Your Deal Go Down - W. Walker / L. Certain / G. Stacy / J. Organ
(ドント・レット・ユア・ディール・ゴー・ダウン)
リードボーカルはロジャー・ブッシュだそうな。
マンドリンが大活躍!
06. Orange Blossom Special - Ervin T. Rouse
(オレンジ・ブロッサム・スペシャル)
インスト。
素晴らしく華やか!ブルーグラスセットを締め括る最後の曲。何これ完全にブルーグラスバンドだよ!
フィドル聴いてると過呼吸になりそうだ。
07. Ain't That A Lot Of Love - Homer Banks / Deanie Parker
(ア・ロット・オブ・ラヴ)
リードボーカルはヒルマン。ここからロックな感じに。
少しぱたぱたしすぎだけれど、ペダルスティールに負けない力強いドラムが聴ける。
08. high Fashion Queen - Gram Parsons / Chris Hillman
(ハイ・ファッション・クイーン)
リードボーカルはヒルマン。ローテンポになってる。
09. Don't Fight It - Wilson Pickett / Steve Cropper
(ドント・ファイト・イット)
リードボーカルはヒルマン。ソウルナンバーらしいが、結構ロックに仕上げている。
10. Hot Burrito #2 - Chris Ethridge / Gram Parsons
(ホット・ブリトウ #2)
リードボーカルはヒルマン。この曲の頃のブリトウズに近い演奏。
11. Losing Game - James Carr / Dennis Weaver
(ルージング・ゲーム)
リードボーカルはヒルマン。ハードな曲調アレンジが良い!
--- Bonus Tracks ---
12. Wake Up Little Susie - Boudleaux Bryant / Felice Bryant
(起きろよスージー)
リードボーカルはヒルマン。エヴァリー・ブラザーズの曲!
ボーカルが少し疲れ気味(?)だけど、演奏は元気いっぱい。
13. One Hundred Years from Now - Gram Parsons
(100年後の世界)
リードボーカルはヒルマン。ご存知、バーズ在籍時にパーソンズが書いた曲。
穏やかなボーカルで、曲はさわやか。
14. Money Honey - Jesse Stone
(マニー・ハニー)
リードボーカルはヒルマン。
15. Roll Over Beethoven - Chuck Berry
(ロール・オーヴァー・ベートーヴェン)
リードボーカルはヒルマン。
かっこいい。