The Notorious Byrd Brothers | とりたちのこえをきく

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自分用メモと感想置き場です。The Byrdsとか好きです。

名うてのバード兄弟/ザ・バーズ
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1968年作品、5枚目。全体が流れるようにつながってる。当時流行っていたサージェントペパーズのような、コンセプトアルバム。
「最高傑作」とも言われたりして評価の高いアルバムだけれど、自分の感想としてはどうだろうか、という感じ。
変化に富んで面白いと感じる一方、そこが散漫に思える。一体このアルバムは、どんな色のにしたかったの?


このアルバムを作り終える頃には、すでにクロスビーとマイケル・クラークは脱退していた。(途中、一時的にジーン・クラークが復帰したのだが、スタジオ録音には参加していない?
2011/12追記:英語版ウィキペディアには02,06,11に関わってたんじゃないかと書かれている)


バンドとしての体裁を保つことが、もう無理だったのか。そんなどうしようもない状況でも、こういったアルバムが作れたのは、メンバー以外の力も大きかったんだろうね。
「バーズ」的なやわらかく心地よいコーラスが聴ける最後のアルバム。やっぱりクロスビーの声は大きな役割を果たしていたんだなぁ。でも彼の作る曲はバーズには合わないような気がする、脱退すべくしてしたメンバーだったのかもしれない。(解雇って形だけど、明らかにクロスビーはやめたがってたよね)


マイケル・クラークは実力不足でクビなの?
このアルバムではとても良いたいこの音を聴かせてくれるけど、ほとんどジム・ゴードンなんだろうか…。


そしてジャケットをご覧ください。
ミスタータンブリンマンの頃ののシャレオツなイケメンたちはどこに行ったんでしょうか。
彼らは一体誰なんでしょうか。
ファン暦が浅いときに、ファーストアルバムのメンバーと照合してみたけれど、誰一人分からなかった!だいぶ変わったよな!特に右端の黒いやつなんか種族まで変わっちゃって!
ちなみに右から、クリス・ヒルマン(なぜ上裸)、ロジャー・マッギン、マイケル・クラーク、代打の馬。


そしてこの邦題。直訳じゃなくてもう少し工夫すればよかったのになぁ。


Mike Clark: drums
David Crosby: rhythm guitar/vocals
Chris Hillman: bass/vocals
Roger McGuinn: 12-string guitar/vocals

producer: Gary Usher
engineer: Roy Halle, Don Thompson



01. Artificial Energy - Chris Hillman / Michael Clarke / Roger McGuinn

 (人造エネルギー)

 リードボーカルはヒルマン?マッギン?
 マイケル・クラークがタイトル考えたんだってさ。


02. Goin' Back - Carole King / Gerry Goffin

 (ゴーイン・バック)

 リードボーカルはマッギン。スローで優しい曲。
 鉄琴みたいな音がかわいらしい。


03. Natural Harmony - Chris Hillman

 (自然なハーモニー)

 リードボーカルはマッギンか?


04. Draft Morning - Chris Hillman / David Crosby / Roger McGuinn

 (ドラフト・モーニング)

 リードボーカルはクロスビー。けだるくシリアスな曲調。


05. Wasn't Born To Follow - Carole King / Gerry Goffin

 (ワズント・ボーン・トゥ・フォロー)

 リードボーカルはマッギン。サイケな空気、ふわっふわのギターとコーラスが堪能できるよ。
 彼らが書いた曲ではないけれど、イージーライダーで耳にして「良いな」と感じた思い出の曲。


06. Get To You - Chris Hillman / Roger McGuinn

 (ゲット・トゥ・ユー)

 リードボーカルはマッギン。甘くて春の陽光のような曲。
 これ聴きながらだと良い気持ちで眠れる。好き。


07. Change Is Now - Chris Hillman / Roger McGuinn

 (今が転機)

 リードボーカルはマッギン。


08. Old John Robertson - Chris Hillman / Roger McGuinn

 (年老いたジョン・ロバートソン)

 リードボーカルはマッギン。
 ちょっとカントリー風。Younger Than Yesterdayのボーナストラックバージョンよりも洗礼されてる。


09. Tribal Gathering - Chris Hillman / David Crosby

 (部族集会)

 リードボーカルはクロスビー。


10. Dolphin's Smile - Chris Hillman / David Crosby / Roger McGuinn

 (ドルフィンズ・スマイル)

 リードボーカルはクロスビー。
 イントロから雰囲気たっぷりで良いね!ギターで出してるとは思わなかった。
 さわやかで健康的な良い曲。


11. Space Odyssey - Bob J. Hippard / Roger McGuinn

 (スペース・オデッセイ)

 リードボーカルはマッギン。
 マッギンの趣味と実験的要素全開。こういう感じの歌い方が好きだ。


--- Bonus Tracks ---


12. Moog Raga - Roger McGuinn

 (ムーグ・ラガ)

 インスト。
 ムーグシンセサイザーを使った、不思議なインド風曲。
 ビートルズ(ジョージ)もインド音楽に傾倒していたから、その影響もあるのかな?


13. Bound To Fall - Michael Brewer / Tom Mastin

 (バウンド・トゥ・フォール)

 インスト。
 なかなかかっこいいけど、なんとなく2枚目か3枚目のアルバム収録曲だったら、しっくりくる。


14. Triad - David Crosby

 (トライアド)

 リードボーカルはクロスビー。本人はがアルバムに入れたかったのだけれど、だめだった曲。
 クロスビーらしい曲で埋もれさせるのは惜しいものだったけれど、いや、アルバムには合わないでしょう…。Goin' Backでよかったと思うよ。


15. Goin' Back - Carole King / Gerry Goffin

 (ゴーイン・バック)

 リードボーカルはマッギン。02の初期バージョンで、こちらにはクロスビーもコーラス参加しているそうだ。
 アルバム収録バージョンよりも鉄琴?の音が際立っていて、よりかわいらしい。
 そのほかの演奏やボーカルは、まだ荒削り。


16. Draft Morning - Chris Hillman / David Crosby / Roger McGuinn

 (ドラフト・モーニング)

 リードボーカルはクロスビー。04の別バージョンで、最後の部分にもボーカルが入っている。


17. Universal Mind Decoder - Chris Hillman / Roger McGuinn

 (ユニヴァーサル・マインド・デコーダー)
 インスト。07の初期バージョン。ドラムはマイケル・クラークだろうなぁ。
 その後にアルバムの宣伝が入り、メンバーの練習時音源(と罵り合い)が収録されている。
 ちょっと引くぐらいやりあってる。