Younger Than Yesterday | とりたちのこえをきく

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自分用メモと感想置き場です。The Byrdsとか好きです。

昨日よりも若く/ザ・バーズ
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1967年作品。4枚目、いよいよ見た目や楽曲において、個々に強い色が出てきた。

目玉はなんと言ってもヒルマン。今まで!目立たなかった!ヒルマンが!!!個性的なメンバーの後ろで無表情にベースを弾いていたヒルマンがついに!!!こんなに光るものを持ってるとは思わなかった。髪の毛とともに才能も目に見えて爆発。今まで曲を作らなかったのが不思議なくらいの完成度。


アルバム全体のサイケ色は薄れたように思う。
とにかく個性のぶつかり合いで、向いてる方向はみな違うけど、案外上手にまとまってる。
三者三様の個性がまぶしい。
マッギン→ちょっと変わってるが手堅い、今回は影が薄め
ヒルマン→ポップで若々しく、青い
クロスビー→お耽美 陶酔的

マイケル・クラークはどうした。曲は全く作れなかったのかな?このアルバムでの演奏、結構こなれてて聴きやすい。

あと、直訳だけれど邦題良いよね。「昨日よりも若く」、何だかはっとさせられる。もともとSanctuaryというタイトルだったそうだけど、younger than yesterdayになって良かった良かった。
ジャケットも中の写真もコミカルで好き。
人物は左から、クリス・ヒルマン、マイケル・クラーク、デヴィッド・クロスビー、ロジャー・マッギン。


トランペットでヒュー・マサケラ、アコギでヴァン・ゴスディン、エレキギターでクラレンス・ホワイトが参加。
ホワイトのギターは光っている。

Mike Clark: drums
David Crosby: rhythm guitar/vocals
Chris Hillman: bass/vocals
Roger McGuinn: 12-string guitar/vocals

Clarence White: electric guitar
Vern Gosdin: acoustic guitar
Hugh Masekela: horns

producer: Gary Usher
engineer: Tom May



01. So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star - Chris Hillman / Roger McGuinn

 (ロックン・ロール・スター)

 リードボーカルはマッギン。トランペットの音色、踊るようなベース、少女たちの歓声が印象的な曲。
 これが一曲目というのは実に良い、すぐにアルバム自体に引き込まれた。
 作られたグループを皮肉る歌詞で、モンキーズのことを歌ったと言ってるが…バーズもじゃん!バーズも作られたグループじゃん!!!本人たちはそれも分かってて書いたのかな。


02. Have You Seen Her Face - Chris Hillman

 (あの娘を見なかったかい)

 リードボーカルはヒルマン。
 この素直でみずみずしい曲が!この青い曲が!今まで影に隠れていたヒルマンなのか!!!
 聴いていると、青すぎてくすぐったくなる。そこが良い。


03. C.T.A.-102 - Robert J. Hippard / Roger McGuinn

 (C.T.A-102)

 リードボーカルはマッギン。
 5Dに引き続き、宇宙と交信したがっているマッギン。


04. Renaissance Fair - David Crosby / Roger McGuinn

 (ルネッサンス・フェア)

 リードボーカルはクロスビー。白昼夢を見ているかのような曲に、ヒルマンの絶好調なベースが乗る。


05. Time Between - Chris Hillman

 (タイム・ビトウィーン)

 リードボーカルはヒルマン。
 これが最初に書いた曲なの?すごい。流れるようなギターの音色に耳を奪われる。完成度高し。


06. Everybody's Been Burned - David Crosby

 (燃えつくせ)

 リードボーカルはクロスビー。


07. Thoughts And Words - Chris Hillman

 (思想と言語)

 リードボーカルはヒルマン。実験的な曲で、途中の変な音はギターの逆録音とのこと。
 クロスビーの声が相乗効果を生み、いい感じに不思議世界へぶっとばしてくれる。


08. Mind Gardens - David Crosby

 (マインド・ガーデンズ)

 リードボーカルはクロスビー。
 クロスビーの曲は難しすぎてコメントできないんだよ!


09. My Back Pages - Bob Dylan

 (マイ・バック・ペイジズ)

 リードボーカルはマッギン。
 ディランの曲の存在感には恐れ入る、最初にこのアルバムを聴いて一番に気に入った。


10. The Girl With No Name - Chris Hillman

 (名もない少女)

 リードボーカルはヒルマン。ドラムが軽快な、若々しい曲。
 ホワイトさんのギターかっこいいよ!圧倒的!


11. Why - David Crosby / Roger McGuinn

 (何故)

 リードボーカルはマッギン?


--- Bonus Tracks ---


12. It Happens Each Day - David Crosby

 (イット・ハップンス・イーチ・デイ)

 リードボーカルはクロスビー。アンニュイ。


13. Don't Make Waves - Chris Hillman / Roger McGuinn

 (ドント・メイク・ウェイヴス)

 リードボーカルはマッギン。映画用のオリジナルレコーディング版もあるそうだ。
 このアルバムには合わないや、うん。


14. My Back Pages - Bob Dylan

 (マイ・バック・ペイジズ)

 リードボーカルはマッギン。09の別バージョン。
 随所随所で合いの手のように入る不思議な音は、何の楽器?


15. Mind Gardens - David Crosby

 (マインド・ガーデンズ)

 リードボーカルはクロスビー。08の別バージョン。


16. Lady Friend - David Crosby

 (レディ・フレンド)

 リードボーカルはクロスビー。
 クロスビー!こんなきらきらでポップなものを書けたのか!!!アルバム入っても良かったのに!勿体無い
 わくわくする曲。こういう分かりやすいのが好き。


17. Old John Robertson - Roger McGuinn / Chris Hillman

 (年老いたジョン・ロバートソン)

 リードボーカルはマッギン。これってトラディショナル?と思ったけど本人たちが書いてるのか。

 うしろにMind Gardensっぽい曲が入ってるよ。