Fifth Dimension | とりたちのこえをきく

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気が向いたときに更新。

自分用メモと感想置き場です。The Byrdsとか好きです。

霧の5次元/ザ・バーズ
¥1,785
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1966年作品。3枚目のアルバム。いよいよここから、彼らの音楽が変わってくる。
フォークロックを下敷きに、サイケというかドラッグくさい怪しい空気。実験的で面白いアルバム。
誰もが最初にEight Miles Highを聴いたとき、しびれたよね!


ちなみにメンバーは、ジーン・クラークが「飛行機怖い」と脱退して4人になっている。飛ぶのがいやになっちゃった鳥さんですが、脱退後もスタジオに姿を現し続けていたそうな…。良く分からない。
アルバムジャケットに、あのおサイケおサイケしたTHE BYRDSロゴが使われたのはここから?これ好き。
じゅうたんの上で、メンバーが飲食している写真が使われている。かわいい。
ジャケ写人物は手前から時計回りに、ロジャー・マッギン、クリス・ヒルマン、マイケル・クラーク、デヴィッド・クロスビー。


Mike Clark: drums
David Crosby: rhythm guitar/vocals
Chris Hillman: bass/vocals
Roger McGuinn: 12-string guitar/vocals

Van Dyke Parks: piano (5D)
Gene Clark: tambourine/harmonica/vocals

producer: Allen Stanton
engineer: Tom May



01. 5D (Fifth Dimension) - Roger McGuinn

 (霧の5次元)

 リードボーカルはマッギン。ふわふわ浮遊感を味わえる、不思議な曲。ドラム聴いてるとより変な気持ちになる。


02. Wild Mountain Thyme - Traditional

 (ワイルド・マウンテン・タイム)

 リードボーカルはマッギン。従来からすると豪華なアレンジ。


03. Mr. Spaceman - Roger McGuinn

 (ミスター・スペースマン)

 リードボーカルはマッギン。マッギン作の曲で一番好きかもしれない。
 常にいろんなことに関心を持って生きてる人。こんな曲(詞も含めて)をおそらく真面目に書いちゃうマッギン、少年のような感性が羨ましい。


04. I See You - David Crosby / Roger McGuinn

 (アイ・シー・ユー)

 リードボーカルはマッギンとクロスビー?
 どちらかというとクロスビーの曲っぽい。このもやもや。


05. What's Happening?!?! - David Crosby

 (ホワッツ・ハプニング)

 リードボーカルはクロスビー。タイトル疑問符感嘆符つけすぎじゃね?!?!
 これも不思議な気持ちになる曲。あんな顔して頭の中は小難しいことだらけなんだね。


06. I Come And Stand At Every Door - Nazim Hikmet

 (死んだ少女)

 リードボーカルはマッギン。
 原爆で亡くなった少女が平和を願う詩だと思うんだが、解説に「バーズの全曲目録のなかでもっとも気味悪い」なんて書かれている。訳し方の問題か?ひどい言われよう。
 マッギンもそういう気持ちで取り上げたのではない、と思いたい。


07. Eight Miles High - David Crosby / Gene Clark / Roger McGuinn

 (霧の8マイル)

 リードボーカルはマッギン?
 この曲にはまだジーン・クラークが参加している。暗闇からぼーーーっと浮かんでくるようなベース、声、ラリラリしたギター、聴いていると変な世界へ連れて行ってくれます。マッギンのソロがかっこいいよ。実際くすりキメながらやってたのかな。
 「ドラッグ・ソング」としてアメリカの一部で放送禁止になったそうだ。この時代のロックスターなんて、くすりやってる人ばっかりだったのに、こういうところでは変に過敏なんだなぁ。


08. Hey Joe (Where You Gonna Go) - Billy Roberts

 (ヘイ・ジョー)

 リードボーカルはクロスビー。何だか間抜けな雰囲気だが、ボーカルや演奏はかっこいい。
 クロスビーがやりたくて仕方なかった曲だそうな。


09. Captain Soul - Chris Hillman / David Crosby / Michael Clarke / Roger McGuinn

 (キャプテン・ソウル)

 インスト。R&B調。ハーモニカはもちろんジーン・クラーク!(※脱退済)
 珍しく4人の名前がクレジットされている。そしてハンドクラップが入ってるのも珍しい。


10. John Riley - Bob Gibson

 (ジョン・ライリー)

 リードボーカルはマッギン。
 マッギンってイギリスのトラッド好きだね。


11. 2-4-2 Fox Trot (The Lear Jet Song) - Roger McGuinn

 (ジェット・ソング)

 リードボーカル?はマッギン。
 ジェットの飛ぶ音を使用している。ちょっと変わった曲入れてみました!みたいな雰囲気。



--- Bonus Tracks ---


12. Why (Single Version) - David Crosby / Roger McGuinn

 (何故)

 リードボーカルはマッギンとクロスビー。


13. I Know My Rider (I Know You Rider) - arr. David Crosby / Gene Clark / Roger McGuinn

 (アイ・ノウ・マイ・ライダー)
 リードボーカルはマッギン。疾走感ときれいなコーラスが気持ちいい。


14. Psychodrama City - David Crosby

 (サイコドラマ・シティ)

 リードボーカルはクロスビー。ドラムうまく聴こえる。


15. Eight Miles High - David Crosby / Gene Clark / Roger McGuinn

 (霧の8マイル)

 リードボーカルはマッギン。こちらのほうが先に演奏されたバージョン。
 ややもっさりとした感じだけれど、演奏は良い。ベースもちょっと違う感じの弾き方?


16. Why - David Crosby / Roger McGuinn

 (何故)

 リードボーカルはクロスビー。クロスビーの曲聴いてると、頭から狭い筒に無理矢理つめられて音楽聴かされてる気分になる。


17. John Riley - Bob Gibson

 (ジョン・ライリー)

 インスト。全然違う曲に聴こえるんだけれど、コード進行が一緒なんだってさ!わかんない!
 しかし各々が自由闊達に演奏している感じで、思わず聴き入ってしまう曲。初期のライブも、こんな感じでできたらよかったのにね。

 曲の後に、(多分)クロスビーとマッギンの話が収録されている。