この時季1日に1度か2度の雪かきは必須となる。まず朝玄関から道路までのほぼくるぶしの上の雪をよせて通路を確保する。日中雪が積もらなければいいが、またもや15cm以上の雪が積もっていたら雪をかき分け家に入って除雪用具も持ち出して通路を作る毎日となる。
日中会社勤めをしていていて家に雪かきをする家族がいないと家の周りは15〜20cmの雪に埋まっているがここで元気なのがだいたい昭和35年以前生まれの人たちである。もう65歳以上で仕事もリタイアしている人たちだが我々アラ還世代からしても「ゾッとする」ほど雪かきが好きで(?)食べる時間以外はずっと除雪をずっとしている。
彼ら彼女らの家の周りは常にアスファルトが見えるほど綺麗に雪が無い。少しでも雪が積もれば外に出てきて家の周りに積もった雪を邪魔にならない場所に積み上げていく。何時間雪かきを続けていたかわからないが身体中真っ白に雪を纏いながらせっせと家の周りの雪を削っている。うちのご近所には春から秋にはあまり姿を見かけないが雪が降ると毎日いつでも雪かきをしていて陽がまだ登っていない3時4時から雪かきを始め家の周りの雪を積み上げて11時になって寝るという“雪ヒロシ”と呼ばれている名物爺さんがいるほどである。
とにかく爺さん婆さんたち何故か雪かきが好きなのか自分達が知らない世代の頃は雪が家の周りにあるのに雪を綺麗に片付けないのは悪だという意識を植えつけられてしまったのか。
雪が30〜40cm積もると雪下ろしをしだす人を見かける。雪下ろしはどんなに装備をしても危険を徒なう作業である。よほど普段開閉しなければならない襖がどうやっても開かなくならないほどの事態になったらば「雪下ろしをしなければ」となるが、「そんな雪で屋根に登るの?」という雪で屋根の上にいる人たちがいる。たいがい爺さん達なのだが婆さん達が屋根の上にいることも珍しくない。雪国の風景では女性の方が家の周りの雪かきに積極的に働いているのを見る機会がある。毎年冬には雪下ろしで屋根から落下とか屋根からの落雪で命を落とす事故が報道されるが、ほとんど70代80代である。
雪は分子結合で集めれば集めるほど融けにくく細く砕けば砕くほど早く融ける。それが分かっているわけではないだろうがアラ還世代より下の家では必要最小限しか除雪をしないように見受けられる。
