ゴールデンウィークのNHK AMの昼の番組はやたりに重苦しい内容だった。観光地から観光地の移動中に気軽に聴き流せない番組が多かった。
3日はプロ野球中継だったが4日は「イシケンの行くテクノロジー!」でタイトルはポジティブだが内容は現在の日本は世界のテクノロジーに立ち向かえるかという内容で暗に日本のテクノロジーは世界に遅れをとっているという切り口だった。5日は子供の日だったので明るくポジティブな番組が並んだが、6日は年に数回特番のスペシャルで「ニュース ガチモン!〜にっぽんの若者は今 完全版」で若者のNI-SA貧乏から始まり、奨学金返済問題、若者の政治無関心という内容。政治無関心に至っては投票はもちろん国会議員に20代30代がもっと立候補すべきだ、被選挙権を二十歳からにした方がいいとまで言っていたが、国会議員に立候補するためには選挙区300万円比例代表600万円を供託しなければならないことには一切触れることはなかった。もちろん法定得票数を得られれば返ってくるが、得られなかったら没収される。20代30代が300万円や600万円簡単に用意出来ないのにその前提に一切触れず「若者よもっと国会議員に」とは無責任な発言だと思った。
極め付けは「没後30年 司馬遼太郎を読み解く」でAマッソ加納と山﨑玲奈が好きな作品を解説しながら感想を言い合う番組と紹介されていた。加納は「竜馬が行く」山崎は「坂の上の雲」から始まって、2人ともちょっとひねってメジャーな戦国時代物ではなく幕末と日露戦争でなかなか面白いと思ったが、何故かそこからほとんどの時間が令和の若者の悩みを司馬先生ならどう回答するかというコーナーで、生録した街頭インタビューを聴いて2人が想像するのだが、悩みはファッションとか容姿とか勉強と司馬遼太郎に答えてもらうにには大いに疑問がある物で、最後に駆け足で「夏草の賦」と「花神」と「峠」のタイトルを言って番組は終わった。こんな内容に大層に「司馬遼太郎を読み解く」なんてタイトルつけるのも司馬遼太郎さんに失礼過ぎる。
その他には能登半島地震を取り上げた番組もあり、移動中のカーラジオで聴く人も多いから敢えて思いトーンの番組を多めにオンエアしただろうか。
ただ今年のゴールデンウィークに移動ばかりして7割以上聴いてしまったが、NHKラジオの幹部は日本の若者は悩んで苦しんでいる、日本は世界に遅れをとってもがいているという前提で構成し、そういう気分を国民に持たせようとしてるんじゃないかと、国民の気分を落ち込ませようとする陰謀じゃないかと思ってしまった。
もちろん現代の若者が悩み苦しんでいるのは解るが、我々の時代だって悩み苦しんでいた。その反面我々の時代もそれ以上に現代も明るく楽しいこともあふれていると思う。何故その方には触れず、悩み苦しみとか日本のネガティブな方にスポットライトを強く向けたのか不思議でならない。

