県立高校の一次合格発表が13日だったので、秋田県の中学校の卒業式は12日だっただろう。我々の時代は一発勝負だったので、もし高校入試に落ちたらとてもでないが中学校の卒業式には出てこれないから前日に設定していたと言われている。

卒業と言えば当時テレビでもラジオでも卒業ソングが流れていた。個人的には卒業ソングの頂点は「卒業写真」である。ただしこれも個人的に「ハイ・ファイ・セット」の方である。世間的にはオリジナルのユーミン版の方が有名ではあるが、最初に聴いたのがハイファイセット版だったし、ボーカリスト山本潤子の声は並ぶ者が無いと思う。ユーミンのボーカリストが悪いはずはないのだが、この曲は山本潤子に及ばないと思う。


1985年(昭和60年)3月のヒットチャートに「卒業」という曲が3曲並んでいた。尾崎豊、斉藤由貴、菊池桃子の卒業である。

もっともヒットしていまだに語られるのは尾崎豊の卒業なのかもしれない。今でも歌詞を見ずに歌えるほどの名曲だと思うが、個人的には尾崎豊の世界観にはのめり込めなかった。

今年やけにラジオで流れていたのが菊池桃子の「卒業 GRADUATION」だった。当時、卒業の3番手でアイドル菊池桃子好きでもなかったので、熱心に聴いた記憶が無かったのだが、2026年に聴くといろいろな思い出や感情が湧き上がってくる。秋元康の詞は染みる。


そして、1985(昭和60)年の「卒業」の中では斉藤由貴が個人的にはベスト1である。

「制服に胸のボタンを下級生たちにねだられ〜」から始まり「あぁ卒業式で泣かないと冷たい人と言われそう」のサビ!松本隆の世界全開である。曲もあのイントロから始まり中学生や高校生が奏でるような曲調、筒美京平の世界満載である。この「卒業」は詞先で作られたそうだ。10代のあの一瞬に筒美京平が素晴らしい曲をつけてくれて何十年過ぎても15、18歳の心持ちが蘇ってくる。