中央競馬で3歳になって未勝利、もう後が無い!命懸けのレースである。

中央競馬でデビュー出来た馬は1年に生産されるサラブレッド7,800頭弱の中でサラブレッド中のサラブレッドである。それでも勝ち上がれる馬は極々少ない。1勝勝てば馬の能力の限り競馬に出ていられる。ダート適性があれば地方競馬に転出も出来る、

去年まで夏競馬で3歳未勝利戦は終わりであったが、今年はもう2開催残っているが残っているのは20数戦。先週までは1開催40戦あったのが半分20数戦しかない。ここまで勝ち上がれなかった馬が命がけの勝負をかけることになる。

ここで勝ち上がれなければ、ほぼ総ての馬は登録抹消になる。それでも血統が抜群にいい馬や、能力が高いと判断された馬は1勝クラスに出走させてもらえたり、地方競馬に転出したり出来る。牝馬なら繁殖牝馬として生きていくことも出来る。

登録抹消馬は大概「乗馬」とされるが、日本に数千頭の乗馬馬需要は無い。せいぜい数十頭でしかない。乗馬馬にもなれなかった馬のその後は誰も分からないことになっている。何故「なっている」なんて言いかたをしたのは、その馬たちは行方不明になるからである。サラブレッドは競走馬に特化され競走馬以外ではほぼ生きていけない。競走馬で勝てない馬は価値が無いという判断になる。馬が生き続けるのにただではいられない。生きていくには毎日飼い葉がいる。怪我や病気になれば医療費もかかる。どこかの原っぱに野放しにしておけばいいというわけではない。残った馬たちは食肉処分にされるのが競馬界では公然の秘密となっている。

あと20数戦の未勝利戦、これは本当に命がかかるレースになる。悲しきサラブレッドの宿命のレースになるのを刮目して見届けよう。