夏の甲子園大会真っ盛りの時期に広島県代表広陵高校の出場辞退が大きなニュースになっていた。

ニュースを読んだ範囲の知識だが、今年1月部室なのかわからないが1年生の部員が野球部で禁止されていたカープラーメンを食べたことを上級生4人が見つけて暴力制裁を加え1年生は転校した。学校側は暴力を振るった上級生を謹慎処分にし高野連に報告し広陵高校野球部に厳重注意処分にした。広陵高校は春の大会、夏の大会も出場し甲子園大会出場を決めた。

甲子園大会が始まる直前、Instagramに被害者の親(といわれている人)が事件のあらましを学校も加害者も伏せて投稿した。数日後、今度は広陵高校と加害者を実名でSNSに投稿、新聞とテレビは高野連に忖度して無視したがSNSやネットニュースでは相当の盛り上がりになった。更に未確認の上級生の下級生の性加害事件もSNSに投稿されますますヒートアップしたが高野連も広陵高校も動きを見せず、1回戦旭川志峯戦に勝利したが、暴力を振るった人数が4人ではなく10人だったとか、ビンタや頭を小突く程度ではなく10人で被害者を囲んで正座させ30分にわたって正拳で殴り続けたという投稿が続き、試合後の監督インタビューでも暴力問題が質問に出てくるまでになった。その上生徒への危害予告や野球部寮の爆破予告までになり2回戦辞退ということになった。おそらく真相は解明されても明らかにされることはないだろうが、1にも2にも被害者のことを全く考えないで、事態を学校の体面と未成年加害者の保護を優先して内々に治めようとしたこととSNSを甘く見た高野連と広陵高校に総ての責任があることは言うまでもない。

今回の事件を見てて、ふと33年前の「松井秀喜5打席連続敬遠」の星稜高校対明徳義塾戦のことを思い出した。試合後、Wikipediaによると各マスコミは明徳義塾の5打席連続敬遠策に対して非難が起こり主催の朝日新聞でさえ否定的な記事を掲載した。明徳高校には抗議の電話投書が殺到し、明徳義塾の宿舎には抗議する人間が集まり投石までされた。明徳義塾の監督コーチ選手は宿舎から一歩も出ることが出来なくなり、練習にも機動隊が動員された。3回戦の広島工業戦は全席に警備員と警察官が警備する異常な試合、様々なプレッシャーに疲弊した明徳義塾は0ー8で大敗した。この件については未だに賛否両論あって、松井秀喜が現役引退し河野投手とのテレビ番組の企画で対談が実現したりと賛とまではいかないが仕方なかったという空気になっている。私的にはこの明徳義塾監督の馬渕の策未だに大否定の立場である。明徳義塾を応援することは絶対にないし、U18日本代表の馬渕が監督した年は対戦国を応援することにしている。NHKの番組でこの試合を取り上げられた時に敬遠には“敬”という字が入っているからなどとほざいた自称高校野球芸人の”いけだてつや”なんていう訳わかない芸人もどきも全否定している。

松井秀喜5打席連続敬遠が今起きたならどれだけの大騒ぎになっていただろうと思った。馬渕と河野投手は住所や家族が晒され、過去のちょっとしたことまで暴かれ、フェイクニュースまで大量に投稿される事態になるだろう。校長も監督辞職も止めれなかったかもしれない。

広陵高校と明徳義塾の問題も一緒にすることは絶対に出来ないが、今までは高野連と忖度する新聞社とテレビ局内で済ましていたこともSNSという存在がここまでの事態を引き起こすことになると思わなければならないだろう。ただ絶対的な権力を持っていて超旧体質の高野連にとって、どこまでの薬になったか多少の疑問が残るところである。