1986(昭和61)年7月31日の話である。今や西新宿に新しい高層ビルを建てる隙間は無くなり、小田急百貨店を解体して高層ビルにしようとしているが、当時は北側は先行に建設された京王プラザホテルビルから始まり新宿住友ビル、新宿三井ビル、安田火災海上ビル、新宿センタービルなどが建っており、南側はKDDビルや新宿野村ビル、新宿NSビルなどがあったが、まだまだ空き地があった。

当時、新宿NSビルにある会社でアルバイトをしていて夜シフトをメインに働いていた。アルバイト中も何かドラムが響いていたしイベントやってるなぁぐらいだったが、20時にバイトを終えてNSビルから出てみるといつもは真っ暗な空地が光輝いていてそこから音楽が聴こえてきていた。その光と音に誘われていつもの空き地に行った。ただで観るのは大変申し訳ないことだったが、ステージを塞ぐ仕切りも無かったのでそこでアンコールまで聴いていた。そのバンドが「レベッカ」だった。まさか「レベッカ」がただで後半とはいえ観て聴けるとは何とも贅沢な夜であった。

主催者もあまりにもただで観る聴衆が多かったことに対策をして、次の日から周囲に建設工事で使われる幕が隙間なく囲まれていた。そこが都有3号地、今は東京都庁のあのビルが建っている。あの日の出来事はもう40年近くなった経験であるが今でもあのライブで遠くから観たNOKKOのボーカルとビートは忘れられない経験になっている。“HOT SPISE WOW WOW WOW 冷めかかったスープに〜”