どうしてワクチン未接種の
孫(10歳)にも面会許可が下りたんだろう
有難いけど
それって、母がそろそろ危ないから
会わせたい人に会わせておいて
ってことよね、、
こちらからの続きです ↓
その日のスタッフさんの
「訪問記録」 を見てみると
どうやら母 朝突然 話出したらしい。
それまでは
首を振るか
絞り出すような声で一語か二語
喋るだけだったのに
「友達に電話したいけど声が出ないんや」
「娘に連絡をとりたいんや」
と
母はもう電話のかけ方も取り方も
すっかり忘れていて
スマホは長いこと充電もされていません
その母の言葉を聞いたスタッフさん
これは母が喋れるチャンス? と
思って下さったのかと
看取り期に
「なかなおり現象」というのが
あることをいくつかの本で知りました。
(ある人もない人もあるそうです)
意識が薄くなったり
食べ物が食べられないなど、
「もうダメか、、」と諦めかけていた人の
症状が一時的に回復することで
突然元気になったように見え
喋り出したり、
中には食べられるように
なったりする人も、、
まるでキセキのような時間です。
こうなると、それまでの経験から
「最後に喋れるチャンス」とばかりに
施設や病院でも
家族を会わせてくれる方向に
なることがあるらしいのです。
しかしその日の母は
そのあと
いつもの静かな母に戻りました。
が、 それから4日後、、
息子はもう夏休みに入っていました。
午前中は
塾と学校の宿題に追われ
お昼ごはんを食べたらすぐ
塾の夏期講習に向かいます。
まだ小4やのに~
何が楽しいのやら(> <)
(でも塾は楽しいらしいです
そして私も時間ができて助かる~)
私は朝から息子の横について
40年ぶりの円周率や最小公倍数と
闘うはめに
小四男子 放っておいたら
家じゃ 何もしませんから 笑
そんな訳で、
私は母に会いに行く時間を
午後からに変えていました。
息子が塾へ出かけた後、
母の部屋を訪問すると
顔つきがいつもと違うことに気づきます。
まるで「子供がベソをかいている」
ような顔です。
(母)
「うきちゃん~
さっき車で 遠くへ連れていかれて
置き去りにされたんよ
誰もおらんくって 怖かった 」
へっ? (゜o゜)
夢の話? それとも せん妄?
母は脳血管性認知症の
診断を受けていましたが
それまで幻覚・妄想などの症状が
でたことはありませんでした。
(私)
「そうなの?ここの車で?
どこまでいっとったん?」
(母)
「山の中みたいな知らんところ
木がこういっぱい立ってて、、怖かった」
母の話の内容が子供みたいに
無茶苦茶なことはさておき(^-^;
久しぶりにたくさん喋ってるのを
見てうれしくなってきた私、
話をあわせてみます。
(母)
「でな (兄)が そこにおったから
うどん買ってきてって 言ったんやけど
帰ってこないんよ どこまで行ったんや」
(私)
「へー 兄貴もいたんや
お母ちゃん おなかすいたの?」
兄は今日仕事中ですけどね(^-^;
(母)
「腹ペコなんじゃ
もう何日も何にも食べてないんよ
ここにはうどん 売ってないんか?
うめぼしおにぎりかクリームパンない?」
母の口から
「食べたい、、」って聞いたの
いつぶりやろ、、(T_T)
オーダーが厳しいけど
今ならひょっとして食べれるんちゃう?
(私)
「おいしいゼリーかジュースが
冷蔵庫に入ってるよ 食べてみる?」
(母)
「甘いもんと冷たいもんはいらん
もうすぐごはんやろ あとどのくらい?」
やっぱ いらんのかーい ( ̄▽ ̄)
時間は夕方の16時でした。
この日は朝からこの調子だったらしく
母のおしゃべりは次の日
更にヒートアップします。
母が亡くなる三週間前の出来事でした。
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