母と認知症 『ごはんを食べる』ということ | それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

片道6時間の実家に暮らす母を近くに呼び寄せることになったのは、息子の小学校入学の一か月前。ドタバタの引越しから施設入所、物と思い出がいっぱいのまま空き家になった親の家の片付け。たった1人で270kmの道のりを何度も通い、家族の歴史と初めて向き合います。 

『ごはんを食べるということ』

 

それは「生きる源」であり、

暮らしの上での「楽しみ」のひとつでもあります。

 

母は元々

「食べること」「作ること」も大好き

 

家ではテーブルいっぱいの

手作り料理を並べて

いつも家族の帰りを待っていてくれたし、

 

お寿司

お餅

おまんじゅう、、もつい最近まで

パクパク食べていました。

(今考えるとちょっと恐ろしい、、 笑)

 

去年の11月に一緒に食べに行ったおすしもペロリ

 

施設に入ってからも、

 

「私、テーブルの中で一番最初に

食べ終わるからヒマや」と言ってた程の

「早食いチャンピオン」でもありました 笑

 

 

そんな母の

「食べること」に関する変化を知るのは

施設に常駐する看護師さんからの

一本の電話からでした。

 

 

(看護師さん)

「最近お薬の飲みこみが

出来にくくなってるようなので

『服薬ゼリー』を使用してもよろしいでしょうか?」

 

 

(私)

「服薬ゼリー、、?

あー以前に苦い漢方薬が処方された時に

使ったことありますけど、、

苦いのと甘いのがまざってマズイって

ムリだったんですよね、、」

 

「飲み込みにくくなってるってことですか?」

 

 

(看護師さん)

「はい、お食事のお時間も

今までよりかかっているようでして、

食べ残しも多くなってきています。」

 

「栄養面でも心配なので、

甘い栄養補助ドリンクもオススメしようかと、、」

 

 

えっ?

いきなりそっちまで?

 

水分がなかなか取れてないことは

気づいていたけど、ごはんもなん?

 

水分補給の仕方についてはこちら ↓

 

同じ施設に入居している

義母(91歳)も利用している

栄養補助ドリンク

 

、、、というか義母はほぼこっちが

メインになってきています。

 

元々、苦手な食べ物が多く

(野菜全般、青魚、酢の物、漬物など)

甘ーい飲み物が大好きな義母には

合っていたらしい。

 

家にいるときもパンやお菓子を

ごはん替わりによく食べていました(^-^;

(それでも85歳過ぎまでどこも悪いところは

ないというミラクル 笑)

 

 

(私)

「残すのはごはんですか?おかずですか?

何割くらい残すんでしょう」

 

 

(看護師さん) 

「おかずはゆっくりですがほぼ食べられてますね。

ごはんに手をつけられないことが多いです。

お食事の途中でだんだん疲れてしまわれるようで、、」

 

 

(私)

「母、甘い物は好きですけど

『甘すぎる』飲み物は逆に苦手じゃないかと、、

 

母のごはんがすすみそうなもの

考えて持って行くので少し待ってもらえますか?」

 

 

栄養補助ドリンクの使用を

拒否する訳ではなく

その一段階前にまだやるべきことがある気がした私

 

 

母が「昔から好きだったごはんのお友」

をいくつか用意して、

またまたサ責さんの元へ相談に行きます。

 

 

(私)

「誤嚥や塩分も心配ではあるんですが、

母が食べれるうちは、

食べる楽しみを感じながら

食べて欲しいと思って、、」

 

「これで、もしおいしく食べれそうだったら、

食事の時に少しづつ出して頂くことは

できますか」

 

「反応が良いものがあれば、

私が定期的に買って持ってきますので」
 

 

(サ責さん)

「わかりました。

いきなりではなくて段階をみながら

すすめさせて頂きますね。

私もスタッフもご様子をきちんと見るようにします」

 

「『お口の体操(パタカラ体操)』

並行してやっていきますね」

 

 

そう、「食べるとき」と「喋るとき」に使う

筋肉というのは同じものらしい

 

元気がなく、

気力の低下でお喋りも減っていた母

 

「喋らなくなる」と「食べにくくなる」

なってしまうのが流れのよう、、

 

そういった意味でも、

食事の同じテーブルに

仲良くお喋りできる人がいるのはとても大事

 

 

誰だって、黙食よりも

楽しくお喋りしながら食べた方が食も進みます。

 

それも叶わぬコロナ禍ではあるのですが(>_<)

 

 

それから約2カ月後の現在、

母はお気に入りの「刻みたくわん」と

最近仲間入りした「いかなご煮」で

 

ごはんは通常食のまま、なんとか

ほぼ食べれているようです ^^

(ごはん混ぜ込みスタイルが定着)

 

別に取り分けると、たくわんだけ

食べるらしい (笑)

 

私は週一で

「ごはんの友」を母へ

「薄皮あんぱん」を義母へ届けています。

 

 

一番スキな『梅干し入りのゴマ塩おにぎり』も

スタンバイ中

 

つづきます。

 

クリック頂けると励みになります

 ↓ 

  にほんブログ村 介護ブログ 親の介護へ 

ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村