『和室』でみつけた宝物 ~タバコ傘~ | それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

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片道6時間の実家に暮らす母を近くに呼び寄せることになったのは、息子の小学校入学の一か月前。ドタバタの引越しから施設入所、物と思い出がいっぱいのまま空き家になった親の家の片付け。たった1人で270kmの道のりを何度も通い、家族の歴史と初めて向き合います。 

今日は、母が施設に入って

空き家になった実家の片付けで

「見つけた宝物」について

お伝えしたいと思います。

 

 

 

ここでいう「宝物」とは私にとって

見て、使って、心が暖かくなる

「家族の想い出の品」のことです。

 

 

 

金目のものではございません 笑

 

 

 

客間として作られた二階の和室。

おみやげの人形やキーホルダーなどが

ガラスケースの中にたくさん飾られてました。

 

  

↓ その片付けの様子はこちら 

 

 

古いオレンジのカラーボックスの奥に

懐かしの昭和の品が、、、

 

 

 

私と同年代か上の方でしたら

きっとご存知のはず、、

 

 

 

タバコの包み紙とつまようじで作った

 

 

『たばこ傘~』 

 

 

 

青いのはハイライト

白いのは セブンスター

紫は 何だろう、、、

 

 

 

今は、タバコを吸う人自体が

めっきり少なくなくなりましたもんね

 

 

 

たばこの空き箱や包み紙を

小さく切ったパーツで作るので

 

 

傘の表面にきれいな模様を出すためには

カットする時に少しずつ柄をずらしながら

出来上がりを想像していかなくてはなりません。

 

 

 

細かくて、面倒くさそう、、

 

 

 

なのに、この当時

友だちの家に遊びに行ったら

どこの家にも飾ってあった気がします。

 

 

 

少なくとも、

私が生まれ育った山奥の町では

「タバコ傘」は空前の大ブーム(笑)

 

 

 

ある日、小学校から帰宅すると

母は婦人会の集まりで習ってきた

この傘を得意げに見せてくれて

 

 

 

それからしばらく

タバコ傘作りに没頭していました。

(熱しやすくて冷めにくいタイプです)

 

 

 

「○丁目の△△さんが

グリーンのきれいな箱のタバコすってるらしいわ」

 

とタバコの空き箱も近所で争奪戦 笑

 

 

 

何でこんなに面倒そうなものが、流行ったんでしょうね

 

リリヤーンで作った「手毬」もでできた ^^

 

 

直径10cm程の小さな傘

 

糸を何重にも巻いて作る手毬、、

 

 

 

何に使うのかって??

 

 

 

作って、飾るんですよ。

それが目的 ^ ^

 

 

 

 

『時間と手間さえかければ

家にあるもので作れる』 

 

 

 

『何も買わなくても、こんなに素敵なものが

私の手から生み出される』

 

 

 

というのが

「もの」のない時代に育った

母世代の人たちにとって

一番の魅力だったのかな

 

と想像します。

 

 

 

スマホもゲームもないし

こうやって、何かを作りながら

ゆっくり時を過ごしていく、、、

 

 

 

「ただいまー」と家に帰ると

いつも何かを作っていた母

 

 

台所

ミシン

編み機

机に向かって、、

 

 

そんな母の背中と、

ほんのり香るたばこの匂いで

苦笑いする父のことも

思い出した一品でした。

 

 

 

後日、

 

 

「お母ちゃん、お母ちゃん

家片付けてたら、こんなん出てきたで。

めっちゃ、懐かしくない?」

 

 

母の施設へ持っていくと

 

 

 

「何やこれ?

全然覚えとらんわ。私作ったん?

知らんわー」 

 

 

やって w

 

 

 

 

母にとっては、

ほんの日常の一部だったんですね

 

頼まれもしないのに、部屋に無理やり飾る 笑

 

 

懐かしがってくれたのは

私と同世代のスタッフさんたちでした~

 

知ってると、年ばれますぞ ^^

 

 

つづきます。

 

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